蟒蛇草 (ウワバミソウ)


日本の古い言葉で大きな蛇の事を蟒蛇(うわばみ)と言う。蟒蛇が出て来そうな山奥のジメジメした所に生える草だから付けられた名前なのだそうだ。私はウワバミソウの生えている辺りで蛇を見たことが無いので、命名者の偏見で付けられた名前なのだろうと思う。


 私は、植物の標準和名は「こじつけ??」と思うことが多く 地方名で呼ぶ方がしっくりと来るのだが、地方名はその地域限定の呼び名なので 別の地域の人が聞いても何の事なのか分からない。だから標準和名が必要になるわけなのだ。しかしこの標準和名が学名と言うのでは無く 学名は別にあるのだからややこしい。


このウワバミソウは山菜として全国的に有名な植物で、関東ではミズ関西ではタキナと呼ばれている。沢沿いの水の多い場所に生えている事が多くミズとか滝菜は当を得た呼び名だ。どの地域でも標準和名のウワバミソウは使われていない。


*(クリックで写真に飛び、クリックで戻ります)*

https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16816927862530830256


この山菜は気温の低い沢沿いに密生しているので、水辺のトレッキングコースを歩くときには出会う確率が高い。タキナは採取可能な期間も連休明けぐらいから2ヶ月ぐらいはある。どこにでもある雑草なのだから採取して利用しない手はない。


タキナは葉の部分は食べないので採取した現場で葉を落とし幹だけを持ち帰る。ネットなどでは葉も食べられると書かれているが、食感が良くないのでお勧めはしない。

採取してきたタキナはお湯を沸かし重曹を少し入れた中で3分から4分ほど湯がすのだが、あく抜きの為に重曹を入れるのではなくタキナを柔らかくするためだ。タキナは連休明けぐらいはまだ小さく柔らかいのだが、大きくなるにつれ段々と固くなるので、私は柔らかさの調整の為に重曹を使っている。


湯がしたタキナは水に浸した状態で冷蔵庫に入れておけば10日ぐらいは様々な料理に使える。私は水を切ったタキナを油で炒めて魚肉はんぺんと合えて薄口醬油と味醂で煮たものが好物だ。油や肉との相性も良い山菜なのできんぴら風の料理にもむく。とても多い植物なので是非ともこの植物の画像をスマホにダウンロードして、雑草から山菜に格上げして頂きたいものだ。

https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16816927862530830256

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る