春蘭


4月8日

春蘭シュンランは日本や中国に分布する野生ランで、日の差し込む風通しの良い雑木林などに自生している。今日出会った春蘭は標高600mの山中で 谷川の横の斜面を掛け上がった 風通しの良い林の中に生えていた。周りを見渡せば目の届く範囲に10株ほど見つける事が出来た。どれも淡い黄緑の花を咲かせている。


*(クリックで写真に飛び、クリックで戻ります)*

https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16816927862315087453


この春蘭は大変人気があり園芸品種も売られているのだが、野生種は1500円から2000円で取引されていて、10株も有ればかなりの金額で販売できる。だから生育場所は秘密にすることが必要なのだ。


日当たりの良い場所にはスミレが花を付け始めていた。スミレは日本の代表的な草花で春になればどこでも咲いている。あと1週間もすれば まるで絨毯のようにびっしりと花を付けることだろう。アケビやイカリソウも蕾を付けていたが、開花は6日ほど先になりそうだ。


山間では200m標高が高くなると 平地に比べて1度ほど平均気温が下がる。だから平地で4度あっても標高900mでは氷点下になるのだ。そういう分けで標高を上がれば季節を遡る事になり 高いところに移動すれば春でも冬を体験できるのだから面白い。いまふもとで咲いている桜も これから標高を遡りながら上へ上へと順次開花していく、標高の高い場所では春はまだ先の事なのだ。


山間部では水による河川の浸食を防ぐため随所に砂防堤が作られている。今回はその砂防提の下に行ってみた。雪解け水で増水し水は少し濁っていたが、谷川を渡る風はひんやりと気持ちよく 疲れた体を癒してくれた。


谷川には対岸からハンノキが川面に枝を伸ばしていた。黒い松かさ状の物が去年の種で黄緑の棒状の物が花房だ。この花房はこの時期の花粉症の犯人として有名なのだ。


日本の法律では河川敷は個人が所有できないので、ここは国土交通省の管轄になる。私は税金を払っている国民として、少しばかり山菜のコゴミを収穫する事にした(笑)

明日は久々に山菜料理の腕を振るうつもりだ。


https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16816927862315087453


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