第27話 中東コミュニケーションセンターから、帰宅。すると、奇跡が起きた。 と、思ったら…?コロナ禍は、ミステリー。中東の風に、だまされていた件。

 「ソーシャル・ディスタンスの2メートルは、人が手を伸ばしても、他人にぶつからない距離だとか、何となく安心できる離れた距離っていう意味じゃ、ない。ちゃんと、実験で、わかった距離」

 これ知らないと、恥ずかしい。

 「サヤさん?」

 「はい」

 「今日は、ありがとうございました」

 「どういたしまして」

 中東コミュニケーションセンターから、帰宅。

 「あれ?」

 中東の、奇跡?

 実は…!

 実は、1度は、無くしちゃったかと悔やんでいた、あのメールが…!

 復活していたのだ。

 「まあ、良いけど」

 と、いうことで!

 「メールを送ってきた誰かさんに、返信してみよう」

 と、思ったら…?

 アベノマスクのような、奇跡?

 「無い、無い!あのメール…、また、見つからなくなっちゃった。さっきまで、たしかに、メールボックスにあったのに…」

 コロナ禍は、ミステリー。

ミステリーすぎ!

 父親が、帰宅。

 「ねえ、お父さん?」

 「何だ?」

 親子のような、近い人との間では、お父さんお母さんという言い方でも、悪くない。人前で、僕のお父さんは…みたいな話し方をするのは、いけていないけれど。

 「僕のお父さんが…。この会社を、推してくれたんですよ?お母さんは、一緒に、入社式にきてくれましたし。課長!優しい、僕のお父さんとお母さんが、秒で、判子を押してくれました。書類を、プレゼント!」

 そういう男子、いるって。

 会社の人とかって、どんな気持ちなんだろうな?

 「お父さん?」

 「何だ?」

 「今日は、職場のサヤさんから、貴重な話を聞けちゃった」

 「サヤさん?」

 「うん」

 「そんな人、父さんの職場にはいないぞ」

 「はあ?」

 「誰だい、それは?」

 「だから…、イラン生活を経験していた、サヤさんでしょ?」

 「ああ」

 「でしょ?」

 「お前、中東の風に、だまされたな?」

 「何、それ?」

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