第20話 「私、家で、好きな旦那様の前では、おめかしするんです!」それが、本音。「家の外では、全身を隠します」それって、建前でしょ?

 本音と建て前…?

 あれ?

 中東地域の女性たちの生活にも、似ていたんじゃないか?

 「私、家で、好きな旦那様の前では、思い切り、おめかしするんです!」

 ひゃあ。

 本音、だね。

 「でも、家の外では、全身を隠します」

 それって、建前?

 日本のマスクについて、勉強してみたくなった。

 「サンさん?」

 「はい」

 「私が、役に立てると思います」

 サヤさんの親戚には、医療従事者が2名いたらしい。マスク話が、はかどった。

 マスクには、こんな疑問あり?

 「人によって、マスクの表と裏の分け方が違ったり、マスクによって、ひものつける位置も違っちゃうのは、なぜ?」

 「こっちが表だから、ここに、ひもをつけるんじゃないの?」

 「違う。こっちが、表」

 「こっちじゃないの?」

 何が、正しい?

 その、答えは…?

 「実は、どっちでも良いんです」

 サヤさんからの、爆弾発言。

 どちらでも良いと、いうのか…。正解がない。

 「マスクの表は、どっち?」

 手術用マスクなどについてなら、裏表は、大切。

 でも…。

 一般的に売られているマスクには、規則がないという。

 どちらが表とも裏とも、いえない。

 手術用とかの、完全医療マスクとは、扱いが違うんだそうな。

 実は、一般の人が町で買う、本当に一般の不織布マスクは、雑貨扱い。

 「驚きますか?」

 「はい。驚きましたよ、サヤさん?」

 「私たちが町で買うあのマスクって、雑貨だったんですよ?」

 へえ。

 マスクって、ばんそうこうとかの医療品とは、違うんだ。

 医療品ではなく、雑貨。

 何で作られているのか、材質の決まりも、特になし。

 ちり1つ通しちゃいけないよみたいな基準も、特になし。形にも、決まりはなかったらしい。

 市販のマスクの縛りは、弱かった。

基準が、あいまい。やっぱり、マスクは、建前アイテム?

 「なるほどですね!」






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