第16話 「男性を、誘惑しちゃダメ」こういう考えだから、女性はバスの運転手の横に座るなって、言われちゃうんだね。厳しいなあ。トホホ…。

 中東地域に、海外旅行でいけるようになったら、良いなあ。

 実際、どうなんだろ?

 女性は、きちんと、守られるんだろうか?

 守ってもらおうって思っているだけじゃ、甘いのかなあ?

 ここで、チャドルの、復習だ。

 イスラムの決まりでは、女性は、外に出るときには、必ず、チャドルで身体を覆わなければならないことになっていた。

 ちょっと前にも、話題に出したように、こんな感じで決められていた。

 「女性の美しさを、夫以外の男性に見せてはならない」

 化粧品が売れたのが、何となく、理解できた。

 でもこれ、考え方を厳しくすれば、こういう意味にもなったろう。

 「男性を、誘惑しちゃダメ」

 だから、イランのような地域で、女性は、異教徒であっても外国の人であっても、夫を失ってしまった人であっても、チャドルかイスラミック・コートを着なければならなくなった。

 守られているのは、イスラム社会?それとも、女性?

 複雑。

 イスラミック・コートの姿が複雑でないのは、ラフなところ?

 チャドルは、思っている以上に、着こなしが難しいらしい。レストランで、スカーフにソースがついていないかどうかが、気になっちゃうだろうし。

 大きな布を頭からかぶって、まるで、テント姿で歩くことになる。この姿を保つっていうのは、難しいな。

 着こなし話。

 ちなみに、チャドルは、ペルシャ語でテントっていう意味なんだとか。

 「チャドルを着るのは、本当に、難しい」

 そっか。

 言われてみれば、そうだなあ。

 ボタンもなければ、それを通す穴も、ファスナーもない。

 1枚の布を身体に巻きなさいねっていうこと、なんだもの。

 頭に引っかけて、あごの下と胸の前で左右を合わせて、内側から、外れないように抑えているだけ。

 この着こなしは、難しいぞ。

 いろいろな意味で、興味深いなあ。





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