第14話 ホテルのフロントの戦いが、復活?女性の立ち位置は、やっぱり、謎。「女性を守りたいんだか、追放したいんだかが、わからない」

 水飲み場であり、祈りの場であり、恋の窓口になるサッカハーネ!こういう施設があるっていうの、面白いかもね。

 中東地域のイスラム女性たちの言葉は、新鮮だ。

 何度も、考えさせられる。

 「私たちは、格子にリボンをつけて、恋の願いを託します。イスラムの女性は、自分たちのほうから、思いを伝えられないことになっていますから…。イスラムの考えは、大切ですけど…。運命を黙って受け入れるしかないっていうのは、損。何とかしなくっちゃという思いで、私たちは、リボンを結ぶんですよ?」

 「私たち、イスラム社会の女性を、どう思いますか?」

 「一度、きてみてください」

 海外旅行をしやすくなる日が、早くくると良いね。

 「サンさん?」

 「はい」

 「戦争や紛争も多い中東の地域では、話したくないことも、あったでしょう。男性もそうかもしれませんけれど、女性も、つらいんですよ。たくさんのことを、気兼ねなく話し合える場は、大切ですよね」

 すると、話題は、サヤさん流の苦き思い出に変わった。

 「ホテルのフロントを、また、思い出してしまいました」

 きたよ。

 フロント話。

 「サンさん?」

 「はい」

 「私も、注意されました」

 よほど、思い出深かったのか。

 忘れられない思い出って、あるからね。

 「ホテルのフロント付近で、ラフな格好をして、うろうろしていたら、怒られてしまいました。女が、そんな格好をして、うろついているんじゃないよって。女性を守りたいんだか、追放したいんだかが、わからない」

 「でしょうね」

 「中東地域は、謎」

 「でしょうね」

 「あの地域流のマスクをつけて、乗り切れましたけれど」

 「あの地域流のマスク、ですか?」

 マスクのキーワードが、広がった。

 「女性の立ち位置って、何なのかしら?」

 マスクの立ち位置も、知りたくなる。

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