(番外編)お肉どう食べますか?第2回お肉祭り~牛丼~

 現在、立花家の冷凍庫にはあれがある。

 先日お取り寄せした牛肉があと400g✕2パックある。

 これがあるだけで買い物に行けなくても心の安寧が保たれる。ただ、家庭の冷凍庫には限界がある。美味しいものは美味しい内に頂かなければいけない。


 第1回はすき焼きで堪能した。

 さて、第2回はどうするか。

 ここはやはり大好きなあれにしよう。


 そう、牛丼を作るのだ!


 牛丼…それは庶民の味方。チェーン店の種類や数も増え、牛丼メニューも増えた。手軽にお安く牛肉を食べられ、お腹も満たされる最強外食メニューだ。


 お店で安く食べられるんだから、わざわざ家で、しかも高めのお肉で作らなくてもいいじゃない。


 そんな声が聞こえてきそうだ。そして、その通りなのだが、確実に自分好みの味付けでかついつもよりワンランク上の牛丼を確実に食べるならば、手作りも悪くはない。


 炊きたてのお米、好きなだけ盛り付けられるトッピング、お好みのアレンジ。そして、自分好みにしつつ、どれだけお店の味に近づけられるかの挑戦。

 さぁ、牛丼、立花家の開店だ。


 前日に牛肉を1パック(400g)を冷蔵庫で解凍しておく。

 当日は買い物へ行く。お好みのトッピングを揃えるのだ。たまねぎ、紅しょうが、七味は欠かせない。また、アレンジ牛丼も作りたいので、サラダの材料もそろえていく。


 帰宅、たまねぎを切って炒める。だしパックで出汁をとり、牛丼のつゆを作っていく。

 醤油、酒、みりん、砂糖、生姜で、つゆを作る。


 調味料をはかるのは面倒くさい。材料の比率は気にするが、その量は目分量だ。こまり的な大さじ1は、「とぽとぽ」のとぽとっ位である。いくら量をはかろうと野菜の量等で仕上がりは変わってくる。レシピ通り作っても必ずしも自分好みになるわけではないため、近年は薄味で始めてから、その都度味見しつつ調整するようになった。料理に正解はない。ただ、自分好みかそうでないかの違いだ。


 砂糖も数種類用意している。上白糖にてんさい糖、ざらめ、エリスリトールだ。これらは料理によって使い分ける。こまりは甘党なので、何でも甘めに作ってしまいがちだ。それを自覚はしているので、控えるようにしている。しかし、美味しいものは食べたいので、野菜の甘味を利用したり、エリスリトール等の人工甘味料を使って甘味を健康的に補っている。


 炒めたたまねぎにつゆを足し、牛肉を入れる。灰汁を取りながら煮ていく。

 家の中に良い匂いがたちこめる。


 お肉に火が通ったら、最後につゆを再度味見する。


 こくん…うん、良い感じ!


 基本の牛丼の出来上がりだ。蓋を閉めて余熱調理をする。これで、たまねぎが柔らかくなるのと、冷めるときにお肉に味が染みていくだろう。


 お米を研いで、帰宅時間に合わせて炊飯予約をする。


 帰ってくるタイミングに合わせて、牛丼を再加熱して、炊きたてご飯の上にダイブさせれば完成だ。


 紅しょうが、七味をテーブルにセッティングし、お味噌汁を作る。


 疲れた身体に染みる炭酸飲料に、食事に合う烏龍茶を注いでいく。


 手を合わせていただきますをして、熱々な牛丼を口一杯にほおばる。

 お肉が柔らかい、つゆが美味しい、お米がつやつやだ。


 お肉だけおかわりももちろん自由である。沢山作ってあるので、好きなだけ食べられる。


 普通の牛丼に飽きたら、温めた絹豆腐にサラダ、牛肉、鰹節、おくら等をのせ、めんつゆベースのつゆをのせたサラダ的な牛丼もつるりさらりと食べられるのでおすすめだ。

 某牛丼屋さんのメニューである。牛丼のアレンジメニューは無限大だ。


 好きなものを好きなだけ、好きなように食べる。


 美味しい~


 もぐもぐにこにこしながら口福に身をまかす。


 基本ネガティブだけど、今のこの瞬間は生きてて良かったと思えているかもしれないわ~。


 そんなことを思いながら、こまりは夕御飯を堪能するのであった。





 冷凍庫内の牛丼、残り400g。残りは何にしようかな。

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