第2話

「あ、やっと来た~」

「随分呑気なんだな」


俺はアイツを鋭く睨みつけた。

怪しい奴なうえに、俺が嫌いなタイプだ。

何考えているか分からない、ヘラヘラしている。

いつの間にか、相手のペースに乗ってしまいそうで、怖い。

だから、レベリオも嫌いだ。

レベリオは普段は従順な執事のふりをしているが、たまに牙を向ける。


「で、俺はなんでこんなとこ連れ去られたの~?」

「いくつか質問したいことがあってな」

「ふ~ん、いいけど僕にも質問させてよね」

「…まぁいいだろう」


そんなに深くは質問されないと思うからな。

だが…。


「まず一つ目の質問から行こう。」

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黒百合が咲く丘でまた 朧夜翔 @Oboroyosyo

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