第16話 切り抜けろ

「さて、ここら一体のゾンビはたぶん片付いたな。そろそろ帰るか。」


ウェイが散弾銃を片付け、帰路についた時。


「ヴヷ―!」

「ヴー!」


「まじかよ。」


先ほどと同じ数のゾンビがウェイに襲い掛かってきた。


「ヴー!ヷ―!」


「右からも!」


「ヷ―!」

「ヴ―!」

「ヷ―!」


「左か!」


後ろを振り向くと


「ヴ―!ヷ―!」


はるか遠くにゾンビがいた。


「背後!まさには四面楚歌だな畜生!」


ウェイは散弾銃を取り出した。


「まあ、逃げるか。」


ウェイはゾンビがいない後方の茂みに逃げた。


それを周りにいたゾンビが追う。


茂みの中だから相手が見つかりにくく、今いる場所も分からなくなる。


しかもゾンビは視覚や聴覚が人間より少し劣る。


大きい音は敏感に聞き取るが、小さい音は聞き取れないのだ。


「罠とも知らずにはまったな。」


ウェイは茂みを抜けた。


「あばよ。」


ウェイは手榴弾のピンを抜いた。


「じゃあな。楽しかったぜ。」


手榴弾を茂みの中にいるゾンビに放った。


「あばよ。」


ウェイはすぐにその場を離れた。


手榴弾が爆発する。


「ヴヷ―!」


ゾンビは爆発に巻き込まれて全滅した。


ウェイはその様子を確認した。


「ふっ。」


その時


「ヴ―!ヷ―!」

「ヴー!ヷ―!」


「おいおい冗談はやめてくれよ。逃亡先にゾンビがいるとかなあ。」


ゾンビはウェイに襲い掛かった。


その時


「はあ!」


銃声が鳴り響く。


ゾンビが次々と倒された。


「ごきげんよう。」


「リーリル!その銃は!」


ウェイが反撃のチャンスをつかみ、散弾銃でゾンビを次々と倒しながら言った。


「4.6mm短機関銃。」


ナイフを取り出して投げたり、蹴りを入れたりしてゾンビを倒しながらリーリルが答えた。


「はあ。生存者が勝手に俺たちの武器を持ち出すな。」


「そこを何とか!」


「はあ。まあいいだろう。このことは俺とグレートとロトージとウィルとお前だけの秘密な。」


「うん。」


「さて、話は終わりだ。あとはゾンビ退治に集中するのみ。」


「ええ!」


ウェイとリーリルはゾンビ退治を続行した。


「ヴ―!ヷ―!」


「よっと。」


かわされたゾンビは前かがみの姿勢だった。


「この瞬間を見逃すかよ!おら!」


散弾銃をゾンビの背中にぶち込んだ。


倒れたゾンビの頭部にナイフを突き刺す。


「ヷ―!」

「ふっ!」


ウェイはゾンビの攻撃を手でおさえた。


「うわっ!」


ウェイの方が倒れ、背中を打つ。


「ウェイさん!」


リーリルが背後から銃を撃ってゾンビを倒した。


リーリルは周りのゾンビを一通りマシンガンで蹴散らしていた。


やがてゾンビを倒すことに成功した。


「じゃあもう今日は帰るか。」


「ええ。」

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