第15話 ゾンビ殲滅

ウェイはキャンプ場にいた。


背中にショットガンを背負い、片手にナイフを持っていた。


キャンプ内にいるゾンビを殲滅するためだ。


数日前、キャンプを取り戻すためのゾンビ殲滅が命令されて以来、多くのゾンビが殺害された。


その後もゾンビ狩りは続いており、その一環でキャンプ場にいるわけだ。


ほとんどの隊員はマシンガンを手にしているが、ウェイはナイフと散弾銃を使う。


ウェイは一瞬で弾を撃ち尽くすマシンガンを嫌う。


だからあまりマシンガンを持たない。


そうこうしているうちに背後からゾンビの声がした。


「ヴ―!」


「ようやくお出ましかよ。ゾンビ君。しばらくお前に合ってなくて体がなまってきたぜ。」


ウェイはナイフを構えながら言った。


「だけど、数日お前に合わなかっただけでお前らと戦えなくなるような俺じゃねえからな?」


ウェイは一瞬でゾンビの頭部にナイフをぶち込んだ。


「これが卓球部だ。腕の速さは誰よりも自身がある。」


ウェイはその腕の速さでナイフを引き抜くと、ゾンビの心臓に一撃をくらわした。


「中卒をなめんなよ。」


ウェイはナイフを大切にしまった。


これでもゾンビの血がついている。


リーリルを治すための手掛かりになるかもしれないから、ゾンビの血は大切に保管しておかなければならない。


ナイフをラップで巻き取った。


「やっぱナイフは最高だな。」


ナイフをベルトに差し込む。


そして新しいナイフを取り出した。


すると。


「ヴ―!ヷ―!」

「ヴ―!ヷ―!」

「ヷ―!」


「ゾンビ語の『ちょっといいですか?』かな?じゃあこちらも返さないとな。ヴー!ヷ―!」


と言って振り向くとそこには


「ヴー!」

「ヷ―!」


「七人?!さすがに遊んでられなくなったぞ。距離を取らないと!」


ウェイは逃げ出した。


それを追うゾンビ。


ウェイは止まった。そしてナイフを腰に差すと、散弾銃を取った。


「これでもくらって土の養分になってくれ!お前からできた野菜はすぐ腐りそうだがな!」


そう言い放つと、散弾銃を放った。


ゾンビの頭部に当たり、三体ゾンビを倒した。


しかしその間にゾンビは近づいてくるので、さすがにそこで散弾銃では対応できなくなった。


「おっと?至近距離に来たから助かった何で大間違いだぜ?!おら!」


ウェイは散弾銃をゾンビの頭部に叩き込んだ。


ドン!


ゾンビは少しひるむ。


そのすきに引き金を引き、ゾンビを倒す。


「さあ後はお前らだ!」


ゾンビを散弾銃で殴り続ける。


「散弾銃は鉄の塊。それを頭にぶつけられるんだ。」


次々とゾンビを倒しながらウェイは言った。


「頭が痛いだろう。ゾンビの弱点を突けば少しはひるむ。」


そして最後のゾンビには豪快な蹴りを見舞った。


ダウン状態のゾンビに近づく。


「あばよ。今日も退屈しなかったぜ。」


ナイフで次々とゾンビの心臓を刺していった。


「時間は夜6時。そろそろ帰るか。」


ウェイは帰っていった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る