第11話 キャンプでの戦い。
「どうするの!」
「一応散弾銃を背負ってきた。突破するしかないが、かなり近くにいないとゾンビを視認できない。暗視眼鏡をしながら戦闘をするわけにもいかない。」
「そんな!」
「絶体絶命ってことだ。だがここを強行突破するしか方法はない。そのうち加勢が来るはずだ。その時に耐え抜けばいい。行くぞ!」
「うん!」
リーリルとウェイは散弾銃を手に向かった。
そして近づきながらゾンビに散弾銃を放つ。
「ヴヷッ!」
一発命中した。それによってこちらにゾンビ集団が向かってくる。
「こっちに来た!皆さん!俺がゾンビを引き付けるので逃げてください!」
「そんなことできるもんか!ウェイさんにはいろいろとお世話になった!こんなところで見捨てるわけにはいかない!」
「そうですか!なら背後に回って俺を援護してください!」
生存者たちはゾンビの裏に回り、ゾンビの頭部を射撃した。
五体のゾンビが倒れた。
一方、ウェイも次々とゾンビを倒していく。
しかしその数が多い。
「キリがねえ!」
そこへ、
「ウェイ!助けに来たぞ!」
「ウィル!」
銃を持ったウィルたち数名が加勢に来た。
マシンガンとアサルトライフルでゾンビを一気に倒す。
「ありがとう!これで終わりだ!」
最後のゾンビに散弾銃をぶっ放した。
「ヴヷ―!」
「よし。これでひと段落ついた。」
「この生存者たちを全員避難所本部へ運ぶ。暗闇だからゾンビには十分気をつけろ。」
「はっ!」
彼らは生存者を連れると、闇の中に向かった。
「よし、ウェイ、行くぞ。」
ウェイとウィルとリーリルは、一人の生存者金村をつれ、彼らを追った。
「松明をつけておけ。奴らの弱点は火だ。俺がシガーを投げたら奴ら一目散に逃げだした。」
「分かった。」
ウェイは焚火から木を一本取りだした。
「リーリル、これを持って。」
「分かった!」
歩き続けること10分
トランシーバーが鳴った。
「敵襲!敵襲!」
「なんだ!」
「前方からゾンビが!」
「なんだと!」
「うわ!茂みからも!うわ!」
「なんだ!おい!応答せよ!応答せよ!」
トランシーバーが切れた。
「どうやら前方がゾンビに襲われたようだ。」
「何だって!」
「前方構え!ゾンビの襲撃に備えろ!」
銃を持っているものが一斉に銃を構えた。
その時
「ヴヷ―!」
その声とともにゾンビが暗闇の中から現れた。
ウェイは散弾銃を振った。
散弾銃がゾンビに激突し、ゾンビは倒れた。
倒れた先にウェイは容赦なく散弾銃を放った。
銃声の後
「ヴ―!」
「この声は、ゾンビの声!どこだ!茂みにいて分かりづらい!」
すると、右後ろからも
「ヷ―!」
「どこだ!」
暗闇の中から声だけが響く
そして
「ヷ―!」
「ヴ―!」
「はっ!」
二体のゾンビが襲い掛かった。
暗闇から不意に、しかも声を上げた場所ではないところから出てきたのだから、とっさに反応できなかった。
ゾンビはウェイを倒した。
そして腕をつかむ。
「放せ!この野郎!!」
さすがのウェイでも、上からだと苦戦する。
ゾンビが左手から攻撃を仕掛けた。
しかしそのすきを見逃さず、ウェイはゾンビの左手をつかんだ。
ゾンビは右手で体を支えるが、やがて支えきれなくなり、崩れ落ちた。
「どうにか助かった。急ぐぞ。」
4人は本部への足を速めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます