北区潜入

第2話 ゾンビ現る。

「それで、池袋はあっという間に陥落。それだけでなく豊島区全体に甚大な被害が出た。北区もやばいらしい。」

「北区もいずれ豊島区のようにゾンビの楽園になる。その前に生存者を救い出さないとってことか。」


3人が車の中で会話をしている。

ロトージ、ウェイ、グレートの3人だ。

彼らは陸上自衛隊

の中の特殊部隊、特殊作戦群

の中でも市街戦や基地攻撃、隠密行動と言った任務に特化した機動力が高い部隊「特定地域防衛隊」である。

今日もその任務の一つとして、ここ北区に来た。


「それでどこに行く?見たところ、ここにあるのは廃墟だ。」

「SCなら人がいるんじゃね?ゾンビが占拠してるなら、商品は全部無料だろ?」

「おい、中卒が珍しく賢いことを言ったぜ。」

「悪かったな。中卒で。」


そう、ウェイは中卒なのである。


「それで、ここの近くのモールは?」


ロトージは検索をかけた。地図内のショッピングモールが一斉に表示された。


「ここのHELLOだな。ホームセンターや食料品もそろってる。俺だったらここに逃げる。」

「さすがだ。じゃあそこに。ってわあ!」

「どうした!ロトージ!」

「ゾンビが目の前に!」


よく見ると確かにゾンビがいた。

しかもすごい速さでこっちに来ている。


「どうする!」

「このままひき殺すぜ!」


続く

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