第25話
「どうゆう事か教えてくれる?」
「実は私、ずっとずっと前から小竹さんの事好きだったんですよ」
「ずっとずっとっていつから?」
「今から丁度一年くらい前からですよ」
「そんなに前から?でもまだその頃は会ってないよね?」
「私すごくモテてたんです」
「まぁモテるだろうね」
「学校でも女神扱いで正直疲れてて、そんな時小竹さんを電車で見かけたんです」
「俺を?」
「はい、私小さい頃近所のおじさんによく遊んでもらってたんですけど、そのおじさんに恋してたんですよね。小竹さんはその人にそっくりなんです」
「ん?もしかしてそれで好きに?」
「はい、でもそれはただのきっかけに過ぎませんでした。小竹さんといるとすごく楽しくて、疲れた私は癒されていました」
「そうだったんだ」
「だから小竹さん、ありのままでいいんですよ。無理しなくてもそのままの小竹さんが私は好きです」
「香織ちゃん‥‥」
「私たち、最初からスタートしませんか?」
「いいの?こんなおじさんで」
「いいに決まってるじゃないですか、どんな小竹さんも素敵ですよ」
「ありがとう、こんなに嬉しい事なんて今までなかったよ」
「キス、していいですか?」
香織ちゃんは俺にキスをした。
優しい優しいキスだった。
俺は今までの人生いい事なんてなかった。
でも香織ちゃんと会えたのは運命だったんだ。
最初から下心満載で近づいた自分を叱ってやりたい。
俺はこれからの人生香織ちゃんを全力で愛する事に捧げるつもりだ。
「小竹さん?」
「ん?」
「もう我慢出来ません、早くしましょ?」
「うん!」
おじさんが恋したら革命が起きた! @cakucaku
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
完璧/@cakucaku
★3 エッセイ・ノンフィクション 完結済 18話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます