第18話
今日は土曜日。
俺は待ち合わせ場所に向かう。
「香織ちゃん!」
「小竹さん!」
香織ちゃんはいつも露出の多い服を着ている。
俺を誘ってるんだろう。可愛いなぁ。
今日も香織ちゃんとイチャイチャ出来る。
俺の下半身はすでに熱くなっていた。
早速ホテルに向かおうと香織ちゃんと歩いていると、誰かに肩を叩かれた。
「おじさん、犯罪ですよ」
振り向くと、そこにはたけるがいた。
「君、一体なに?」
「そうだよ、小竹さんにそんな事言って失礼だよ!てかなんでいるの?」
香織ちゃんも少し怒っている。
「香織の事が心配なんだよ!」
「心配しなくてもいいよ、私が好きでしてる事なんだから」
「俺、香織が好きなんだよ」
「えっ」
えっ、て何この展開。まるで俺がこの場にいない人みたいになってんじゃん。
「ちょっと待って、君は結局なんでこの前も今日もここにいるわけ?」
「俺、香織の様子がおかしいから付けてたんですよ」
「君、それストーカーじゃないの?香織ちゃんはどう思う?」
「私は‥‥」
「とにかく!今は俺と香織ちゃんが遊んでるんだから君は邪魔しないで」
「香織はいいの?俺じゃなくても」
「だから、香織ちゃん困ってんじゃん。しつこい男は嫌われるよ」
「おじさん、香織に隠してる事ありますよね」
「な、なにを言うんだ!そんなのあるわけないだろ」
こいつは一体何を知ってるんだ。
「香織、ちょっと来て!」
「えっちょっと」
たけるは香織ちゃんの手を引きどこかへ連れて行こうとする。
「待ちなさい、嫌がってるじゃないか!」
俺は必死で引き留めた。
「じゃあおじさんが自分で言います?」
「だから何を言うってんだ!」
「おじさん、オタクでしょ」
「何言ってるの?オタクじゃなくてオタケさんだよ!ね?小竹さん?」
俺は内心ドキッとしていた。
なんでこいつがそれを知ってるんだと。
「ほら、明らかに動揺してんじゃん」
「小竹さん?どうしたんですか?」
「あっ、俺がオタクなわけないだろ!変な事言わないでくれ!」
「だから、その証拠を今から香織に見せに行くんですよ」
「は?証拠?何言ってんだか」
「小竹さん、もう行きましょ」
香織ちゃんはたけるの手を振り解き俺とその場を離れた。
「香織ちゃん、あの子とどうゆう関係なの?ただの友達だよね?」
「‥‥すいません、今日はやっぱりやめときませんか?」
「えっどうして?これから楽しい事しようよ」
「何かそんな気分じゃなくなって‥‥」
「俺が気分を上げてあげるよ!行こうよ!」
「ごめんなさい」
香織ちゃんはそう言って走り去ってしまった。
「えぇ〜」
あの男許さない。
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