第14話


 俺はなんとか自力で家に帰った。


「ナナちゃん‥‥俺50万の契約してもいいかな?」


「だってこんな体じゃ香織ちゃんを満足させてあげられないよ」


「ごめんよ、ナナちゃん」



 俺はナナちゃんに最後の別れを言い、エステ店に向かう。



「いらっしゃいませ」


「すいません!スペシャルコースを契約したいんですが!」


「左様で御座いますか。ではこちらへどうぞ」


 案内されたのは、特別な部屋のようで、待っているとセクシーな服をきた女性が三人ほど入ってきた。



「お待ちしている間、私たちがお客様をリラックスさせて頂きます」


 そう言うと、女性たちは徐に私の服を脱がせ始めた。


「ちょ、ちょっと、何するんですか」


 とは言ったものの抵抗はしない。


「スペシャルコースをご希望ですよね、そうなると全身が対象になりますので施術をする為に服は脱いで頂きます」


「そ、そうですか」


 俺はあっという間にパンツ一枚にされる。


「下着の方は最後に先生が仕上げをいたしますので、このままで大丈夫ですよ」


「わ、わかりました」


 ベットに転ばされパンツ一枚の俺に三人の女性達は両手に二人、脚に一人、オイルを塗ってマッサージを施していく。


 俺はみるみるうちにリラックスしていた。



 うとうとし始めていた時、ゾクゾクっとした感覚が体に走った。



「小竹さん〜終わりましたよ」


「えっもう終わったんですか?」


「はい、とてもリラックスしていたので早く出来ましたよ」


 そこには先ほどまでいた女性達はおらず、先生がいた。



「ありがとうございました」


 俺は店を出ると、自分の体が軽い事に気がついた。それになにより腰が痛くない!


 わははっ!!


 俺は嬉しくなってスキップしながら家に帰る。



「ただいま!ナナちゃ‥‥いないんだった」


 俺は香織ちゃんを選んだんだ。



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