前に進め!

七星北斗(化物)

設定

「そこにあるんでしょ、扉が」


 僕らの前には扉があった。


 しかし怖くて外に出ることができなかった。


 前に進めなかった。


 自分で何一つ選択できない。怠惰と言われれば、その通りだと思う。


 失うことが怖い、未来が怖い。


 だけど、何もしなければ、状況はもっと悪くなる。


 涙は欠片になって床に落ちた。


 子供たちは未知に興味を持つが、逆を言えば、理解することで前に進めなくなることもある。


 自分には無理だと、挑戦を諦める。


 だが、その扉を蹴破った少女。


 そして少女は当然のように外に出た。


 僕は何もできなかった。外に出ることも、扉を開けることさえ。


 ある日、世界に卵が落ちた。それは人間以外の生物が口すれば、機械的進化を遂げる。


 機械的進化を遂げた生物を、機械生物と呼ぶ。


 機械生物の繁殖は、同種だけではなく、人間の女性に種を植え付け子孫を生むことがある。


 機械生物の目的はわからない。だが、機械生物は人類を襲う。


 日本の都市機能は、機械生物の襲来により、六十パーセントは機能しなくなった。



 機子

 まれに、機械生物に種を植え付けられた人間から、人間の遺伝子を強く引き継いだ機子(アボミネチルドレン)が生まれることがある。。


 機子は機械生物の特性を持っている。



 威戸山轟(いとやまごう)

 落ちこぼれ。引き籠り。


 黒夜花蓮(くろやかれん)

 黒髪。武器 日本刀。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

前に進め! 七星北斗(化物) @sitiseihokuto

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ