第7話推理

黒井川と堀はバーにいた。

「しかし、犯人像が見えませんね」

「そうなんだよな~。六代目にはアリバイがあるしさ~」

「事故じゃないでしょうか?前の晩の睡眠薬が残っていたとか?」

「いや、それはない」

「じゃ、どうやって現場から移動したんですか?」

黒井川はバーボンをあおり、話し始めた。

「事件前に、トラックかなんかでバイクを運んだんだよ!そして、現場付近にバイクを隠して、犯行後にバイクで去ったんだよ!」

「しかし、トラックはどこから調達するんですか?」

「大桜酒造には、軽トラから2トントラックまで揃ってる」

堀は不満げに、

「そこまで、大胆な計画立てるかな~」

「ま、明日、六代目に会いに行くよ。彼には絶対的な動機があるからね」

黒井川は堀に一万円札を渡すと、先に店を出た。

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