第4話混沌

「堀君、君なんか気付かない?」

「なんでしょうか?」

「バカッ!六代目の事だよ!」

「立派な方です」

「変に落ち着いているんだよな~。もっと動揺すべきだよ!」

「それは、人それぞれですから」

「司法解剖の結果は?」

「もう、そろそろです」

2人はファミレスに行った。

「僕はたらこパスタ」

掘はキノコパスタを注文していた。タラコパスタを食べながらひらめいた。


「堀君、ファミレスのレシートあったよね?そこに防犯カメラとかないかな?あと、目撃者も」

「黒井川さん、それは既に調べてありま

す」

「おー、どうだった?」

「防犯カメラには映っていませんでした、店員に秀樹さんと六代目の写真を見せても誰も知りませんでした」


黒井川はパフェを注文した。タラコパスタが辛すぎたからだ。

「堀君、もう少し調べてみようか?大桜酒造、赤字だったんでしょ?」

「はい。山下建設から相当援助してもらってますね」

「堀君、パフェ美味しいよ!」

その時、堀の携帯電話が鳴る。

「もしもし、……はい。ありがとう」

「何だって?」

「山下秀樹の体内から、睡眠薬が検出された

ようです。殺人ですかね?」

「九分九厘」

2人はファミレスを後にした。

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