『通勤』 4
やましんが見たのは、宇宙空間にすっ飛んで行く、ぐしゃぐしゃになった、宇宙バイクと、投げ出された、その運転手さんだった。
『あらまあ〰️〰️。おかわいそうに。』
バイクの運転手さんは、当然宇宙服を着ているので、正体はさっぱりわからない。
ただ、宇宙船も、宇宙バスも、その他も、宇宙運航局によって、宇宙衝突しないように、管制されているはずなのに、なんで、ぶつかったのだろう。
もしかしたら、故意による、テロだろうか。
まもなく、車掌さんが、内心の焦りを押さえながら言った。
『みなさん、おそれいりますが、念のためただちに、『宇宙売店』に避難してください。当バスは、崩壊する危険があります。』
お客さんたちは、パニックにはなっていないが、ぶつぶついいながら、まだ、ドッキングしたままだった『宇宙売店』に急いで移動してゆく。
『念のためただちに』とは、よく言ったもので、かなり、なんだかわからないが、大事な部分が破損したという訳だろう。
宇宙バスは、宇宙船に比べると、無防備のように思えるが、聞いた話では、そう簡単には壊れないらしかった。
はたして、宇宙バイクの直撃で、破壊されるのか。
当たりどころが、悪かったのか。
それにしても…………
と、やましんは思った。
あの、宇宙空間に飛んだバイクの運転手さんは、どうなる?
すると、その回答をするように、宇宙機動隊のコスモ・パトカーが現れた。
2台は、バスと売店の右横を、高速で通過して行く。
最後の1台が、バスの左側に停止した。
乗客全員と、乗員の移動が終わると、売店側は、バスとのドッキングを解除して、少し離れたところに下がった。
やましんは、他の乗客と並んで、さっきまで乗っていた宇宙バスを眺めていた。
と、唐突に、バスのお尻あたりが爆発したのである。
『あらまあ〰️〰️〰️〰️。』
乗客たちは、みな、呆然と眺めるだけである。
たまたま、売店と、短時間のドッキングをしていたから助かったが、もし、単独の時にぶつかっていたりしたら、そらもう、大変だったろう。
すると、宇宙パトカーが、さらにもう1台現れた。
それは、売店に横付けして、ドッキングしたのである。
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