7. 酔夢

さあ飲みなされ

さあ飲みなされ

酩酊しなさい 理性を失いなさい 考えをろくにはじめから辿れないようなものにしなさい そうすれば私の書く詩を より単純な心で読むことができるに違いない

さあ飲みなされ

恩寵 嘆きをはねつける その沈潜

潜航 意味のわからない言葉が延々と繰り出される

意味がわからないからこそ それは神の言葉にすら似ている

いや 自己卑下はよしておこう


あまりにも頭脳が明晰で天才的であるが故に

すべての詩に輝きを見いだすある人と

酒に酔って理性が鈍ってしまったが故に

すべての詩をありがたく頂戴し、味わう人と

あまりにも愚かでものを考える能力に乏しい故に

善し悪しがわからず、すべての詩の文面を眼で追っていき一喜一憂する人

そこに果たしてどんな違いがあろう

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