18. 管理人さんと初デート
18. 管理人さんと初デート
今日は待ちに待った北山さんとの水族館デートの日。新しい洋服も買ったし、メイクもバッチリ!もちろん……下着だって。
「本当に違うの。ただ、一応の為だし。……って私は誰に言ってるんだろう」
初デートかぁ。こんな幸せと緊張が入り交じるような感覚になるんだ。せっかくだったら楽しみたいな。
「もうそろそろ時間だよね」
そんなことを考えていると北山さんが家にやってくる。
「おはようございます真白さん」
「はい。おはようございます北山さん」
北山さん、今日も格好いいな。ん?さっきから私のこと見てるけど……気合い入りすぎてなんか私、空回ってる!?
「あの……北山さん。そんなに見られるとすごい恥ずかしいです。」
「あっすいません!つい見惚れてしまいました!」
「み、見惚れた!? そ、その言葉はわたしにとって嬉しいものですけど……」
いやーん。見惚れただなんて、お世辞でもすごい嬉しいよぉ!恥ずかしくて北山さんの顔が見れない!
そして私たちはアパートを出て目的地である【海鳴水族館】に向かった。道中は緊張してほとんど話すことが出来なかった……北山さん退屈だったかも……。
「着きましたね。ここが水族館ですか……凄く綺麗ですね」
「そうですね。オレもここに来るのは初めてなので楽しみですよ」
私は周りを見渡すと平日だからか人は少ない。でもカップルは多く、みんな手を繋いでいるのが見える。せっかくだし……私も北山さんと手を繋ぎたいな。思い切って言っちゃお!
「あの……私と北山さんはお付き合いしてるんですよね?」
「えぇ!?あっその……はい。擬似ですけど」
頑張れ……頑張るのよ真白!
「なら手を繋ぎませんか?」
言っちゃったぁ!!
「へっ!?」
突然で北山さん驚いてるかな?お願い何か言ってほしいよぉ。少し間が空いて北山さんは私の手を握ってこう言ってくれた。
「そっそうですね!カップルですから!ははっ行きましょう真白さん!」
北山さんの手、すごい熱い……なんか心臓みたいに脈が伝わってくる。私と同じドキドキしてくれてるのかな?ちょっとだけ嬉しいかも。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます