第2話 ハンター試験①
山奥から数時間かけて東京のハンター試験の会場にやってきた
「じゃあ頑張ってこいよ」
「大丈夫だよ、龍兄」
「そうだよお父さん」
「あっあと、ハンター試験に合格しても家に戻らなくていいぞ、どうせ戻ってもダンジョンは近くにねぇからな、ほらこの鍵をつかえ」
「これなんの鍵だよ」
その鍵はかなりイカツイ形をした鍵だった
「俺の別荘の鍵だ、お前を引き取ってから一回も行ってないから知らなかったろ、場所は美雨が知ってるから安心しろ」
「オッケー、じゃっバイバイ龍兄」
「あぁ、じゃあ二人とも体に気をつけてな、あっあとちょっと美雨こっちに来い」
龍兄がこっちをチラチラ見ている、どうやら美雨と二人だけで話がしたいみたいだ
(お邪魔虫は退散退散)
「これはチャンスだからな美雨」
「なんのチャンス?」
「そんなの決まってるだろ、竜司をメロメロにするチャンスだぞ!」
「えぇ、でも毎日告白しても全部断られたんだよ」
「それはな俺に遠慮して断ってるんだよ、つまり俺がいなかったら案外簡単にオッケーするかもしれないぜ、まぁとにかく押せ押して押して押しまくれ、そうすれば絶対にあいつはメロメロだ」
「でもその結果お母さんに逃げられたじゃん」
「ぐっ、ぐうの音もでない!」
「じゃあ竜司も待ってるから行くね」
「あぁ頑張れよ」
「じゃあお父さん、バイバーイ」
「おう」
そう言って龍郎は車で帰って行った
「竜司お待たせ」
「あぁそれで何話してたんだ?」
「それは……ヒ……ミ……ツ」
「なんだよ、何話してたんだよ教えてくれよー」
そんな他愛もない話をしながら会場の中に入った
「へぇ、この会場結構デカいな」
「そうだね、家よりはちっちゃいけど」
「そうだな、じゃあ受付の所に行くぞ」
「うん」
少し離れた場所に受付があったからとりあえず列に並ぶ
「受付なのにそんなに並んでないな」
「そうだね、多分だけどほとんどの人がもう受付済みなんじゃない?」
そんな話をしていると受付の順番がきた
「次の方どうぞ」
「はい」
「ではお座りください、ご予約されている方なので軽い説明だけしますね、まずは一次試験についてですが、これは例年通りランクの測定ですこれはハンターになる為の最低限の能力を測るための試験です、この試験では稀に種族が変わることがあります」
「なんで種族が変わるんですか?」
「種族が変わる理由は一次試験のランクを付ける際にその本人の潜在的能力を引き出すのでその人の隠された能力が体に作用して人間から色々な種族に変わります、これをクリアすれば二次試験に進めます、二次試験については一次試験をクリアしたあとに説明があると思います、説明は以上です、あちらの一次試験をする部屋で待機してください、では御二方とも頑張ってください、では次の方どうぞ」
かなり早く受付が済み一次試験する部屋に向かう
「ねぇ竜司、あの受付の人かなり早口だったから受付に並んでいる人が少なかったんだね」
「確かにそうだな、早口すぎて理解してる奴は少ないんだろうな」
そのまま話をしながら一次試験の部屋に入った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます