傘が無くなる日
いつか必ず訪れる。
大きい傘だった。
傘の無い彼女は、その傘に入れてもらう。
キュートな女性だった。
そんな彼女が近くに、側に、傍らに居る。
それだけでステイタス。
なんてのも、雨天の間だけ。
雨がやんだら。
傘は閉じてしまう。
むしろ、彼女のほうが雨を望む。
そんな気がする。
雨が止んだら。
傘を片付けたなら。
彼女は雨上がりの空の下。
独りなのだから。
我が身は我が身で守らねばならない。
キュートならば、いつでもどこでも。
狙われている。
そんな気持ち。
芽生えているのか、どうか。
雨は、とっくに止んでいるのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます