子供との闘い

 撮影をする上で手こずるのが子供さん。

 0歳〜4歳くらいの年代はまず泣く、嫌がる、逃げる。

 足が痛いはずなのに全力で逃げるやつもいる。

「お写真撮るだけだから痛くないよー。」

「カメラで写真撮ってことあるよねー、痛くなかったでしょう、あれと同じだから。」

 などと言ってもダメ、結局最後は親御さんに手伝ってもらい、押さえつけて撮ることになる。

 ま、訳の分からない、窓もない部屋に連れて行かれて、知らないやつに撮影される、怖くて当然か……

 泣き方は2つある。

 一つは『ギャー!』と泣き叫ぶ、いわゆるギャン泣き。

 もう一つは『ヒク、ヒク』というしゃくり泣き。

 どちらが撮影しやすいかというと、圧倒的にギャン泣き。

 なぜかというと『ギャー』と泣いてる時は、体も呼吸も動いてないから。

 しゃくり泣きの時は、いっそ大きく泣かせれば撮りやすい! と言った技師もいた。

 いや……ちょっと、それは……

 中にはまったく泣かない、嫌がらない子もいる。

 これはこれで、なんか、怖い。

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