ラジェーションハウス的な出来事②

 ここでのラジェーションハウス的な出来事は、画像診断。

 と言っても技師に診断資格はない。だが長年見ているだけになんとなくわかる。なのでそれを当てにしている医師もいる。

 特に多いのが時間外の時。

 内科の医師が宿直で、外科的な急患がやってきて、X線撮影のために呼び出される。骨折などの診断は専門外なので尋ねてくるパターン。

「なんか、異常ある?」

 撮影した画像を見ながら医師が聞いてくる。

「いや……大丈夫じゃないですか……多分。」

「そう……ここはどう、ヒビのようにも見えるけど……こんなもんかな?」

「あ〜ですよねぇ、でもこっちにもあるし、大丈夫でしょう……多分。」

 必ずはっきりと大丈夫とは言わないようにしている、なぜかというと、もし間違っていたらこっちのせいにされることがあるから。

『大丈夫と技師が言った。』などと平気でカルテに書くやつもいる。

 外科の医師でも骨折は専門外、聞いてくることがある。

 ただし、ここでは自分で診て判断していて、念のため聞いてくるパターン。

 外科の医師といえばこんなこともある。

 呼び出されて撮影を行う、医師が画像を診て「よくわからないなぁ、とりあえず固定しておくか」と固定する。

 これ、呼び出されて撮影してもしなくても結果は同じ固定処置じゃん!

 最後はぐちになったけど、かっこよくないぐたぐたのラジェーションハウス的な出来事……



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る