ラジェーションハウス的な出来事はあるか?
ラジェーションハウス的な出来事と言うのは、医師が画像を見て病変を見逃す、あるいは誤診する。それを技師が突き止めかっこよく真実を語るというあれ。
実際にあるかと言われると……ある!
ただしテレビのようにカッコ良くはない。
よくあるのが気胸。
気胸とは肺に病気や事故、あるいは自然に肺が破れる病気で、胸部レントゲンを撮ればわかる。
これの場合は医師が見落とすことはなく、撮影した技師が最初に気づくので医師に伝える。
時には自覚症状のない人もいて、画像を見て驚くこともある。
「先生〜、○○さん、気胸になってます。」
「え! うそ、まじ!」
たいがいこんなリアクション、テレビのような緊迫感はない。
休みの日に宿直にくる外科の医師。
肝臓の分野では知名度のある医師だが骨のレントゲン診断は詳しくない。
よく見落とす、というより真剣に診てない。
指のレントゲンの依頼が出て撮影すると「あれ? 折れてる。」
でもさすがにこれは見落とさないだろ、と思ったら、異常なしと患者さんに伝えていた。
慌てて伝えて、患者さんをよび戻したことがある。
レベルの低いラジェーションハウス的な出来事……
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