CT

 CT装置をざっくり説明すれば、X線を出しながら回転している輪の中に体を入れ、体の輪切りの画像を撮影するもの。

 最近は輪切りだけでなく、縦切り、斜め切り、立体的な3D画像も作ることができる。

 頭や胸、お腹から手や足などの骨の画像もできる、内科から外科、整形外科などあらゆる分野で利用できる、万能選手。

 特に3D画像は面白い。

 臓器は特殊な処置が必要だが、骨は簡単に3D画像ができる。

 頭の3Dは当然、骸骨。

 条件を変えればこれに肉づけもできる。

 しかし、精巧な顔の再現はできず、できた画像はすべてマネキン顔。

 たまに、

「あ!この顔、○○さんに似てる!」

「ほんとだ!くちびるの辺りそっくりー」

 これは、そのように見ればそう見えるというただの錯覚。

 真の放射線技師は、たまにこんなことして遊んでる。

 うちの施設だけなのかもしれないが。


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