第24話 中東の女性たちの、恋の話。興味あるんじゃないのかな?バザールの寺院の奥でおこなわれていたことが、ラブラブです。

 「ある意味、戦い」

 戦争は、嫌。

 けれど、売り場の戦いなら、良いか。

 工夫次第で、バザールは、活気づく。

 女性たちが解放されたことの意味は、大きい。

 「手作りマスクは、いかがですか?」

 「マスクで、あなたを、守りましょう!」

 「でも、ときには、外せるようになりましょう!」

 マスクを外して、好きな人に、思い切りアピールしたいと願う女性が言う言葉は、新鮮だよ。

 中東地域のバザーは、活気づく。

 それは、開放された女性たちが、たとえ、チャドルで覆われていたとしても、自信をもって生きていけるようになれたからかな?

 女性たちには、手作りマスクという新しい習慣も、作れたようだし。

 「コロナ禍が、明日への力を生むこともある」

 そんな不思議な感覚を見ることができるのが、この、中東地域のバザールだ。

 女性たちは、希望をつないでいた。

 「暗くなってきたぞ…」

 バザールの店の人に加えて、客たちが、こそこそと、騒ぎ出す。

 夜に、なったのだ。

 電球の弱い明かりが、次々に、広められていく。

 「この時間からが、勝負だね」

 「そういうこと」

 人の列が、増えた。

 ここからは、バザールの道の奥にある寺院に参列する人が、集まってくる時間。

 この寺院は、一般的なモスクとは違っていた。女性がたくさん集まってくることが、特徴だった。

 寺院に集まった女性たちは、チャドルを引きずりながら、じゅうたんの敷かれた床の上を、歩いていく。

 寺院の中央には、聖者の棺が置かれていたようだ。

 ざわざわ…。

 ざわざわ…。

 モスクというところでは、ほぼほぼ、女性の姿はなかった。モスクにいくのは、男性の役割ということになっていたから。ただ、ここは、そういう厳しい場所じゃあ、ないみたいだぞ?

 この場所でおこなわれていたことが、秘めた気持ちで、特徴的。 




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