第20話 ほう。ほう。それじゃあ、中東地域では、特に、目を中心とした化粧品の売り上げが上がっていくわけですな。ここから、セクシーな話です。

 「チャドルは、女性を守ってくれる衣装。だから、まとっているの」

 「私は、気持ち良く着ているつもりよ?」

 「女性を、守るためでもあるんです」

 そうなんだ。

 中東地域の女性たちがまとうベールには、マスクのような、守りの意味があったのか。ますます、興味深くなってきた。

 中東地域の女性たちが、チャドルをまとうと…?

 こう、思ってもらえることも、多いんだそうな。

 「あの人、チャドルを、着ているじゃないか」

 「ってことは…」

 「厳格な家の女性っぽいな」

 「しっかりした子、なんだろうな」

 「家訓とか、あり?」

 「だろうな」

 「お前のようなチャラい男は、声、かけるなよ」

 「ちぇっ」

 「あの子は、お嬢様かな?」

 「うーん」

 「お前じゃ、無理」

 「わかったよ」

 「気安く声をかけるのは、やめておけ」

 「じろじろ見るのも、やめよう」

 「宗教的にも、怒られるだろうしな」

 そんな感じで思われるので、結果的に、男性から、チラチラとしつこく見られたり、変な言葉をかけられることがなくなるのだという。

 へえ。

 マスクやベールは、そういう意味でも、女性たちを守るんだ。

 「コロナ禍は、面倒ですけれど、考え方を変えれば、女性を守れる社会なんじゃないかと思います」

 中東地域の女性たちは、強いなあ。

 「私たち中東の女性は、目の手段で、訴えます!」

 道いく人に、目で、アピール。

 買い物に、いっても。

 家族を、相手にしても。

 好きな人には、目で、アピールするんだ!

 「好きな人にも、目で、アピールしなくっちゃならない!だからこそ、私たちは、目をきれいにしなくっちゃならないわ」

 ほう。

 ほう。

 それじゃあ、中東地域では、特に、目を中心とした化粧品の売り上げが上がっていくわけですな。

 「そうだったのか!」

 次は、ちょっと、セクシーな話になるよ?






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る