第17話 海外旅行も、やれば、できるもんだ。仮面重ねの海外旅行は、不思議。中東の女性も、日本人と似たような感覚をもっちゃうわけか。

 今、中東地域の仮面文化は、わずかに残されるだけだという。ヒゲ仮面をつけるのは、年を召した女性に多いんだそうな。

 「そっか。若い人は、しないんだ」

 こういう感覚、日本も、似ていたかもしれない。

 ネットで日本を検索すれば、外国の人ならこう思う。

 「日本人の衣装は、和服っていうのか」

 「うん。和服」

 けれど、実際に日本にきてみれば、町中に和服姿の人が歩いているということは、ないかもしれない。

 サッカーワールドカップの試合で、日本チームが勝った夜、渋谷のスクランブル交差点で、和服姿の女性が、100人くらい、ハイタッチ!

 …そういうの、ないし。

 中東の仮面女性の意識は、日本の女性でいえば、年を召し着物姿で町を歩く感覚に、近くなっているのかも。

 変わっていく仮面文化には、ドキッと、面白い。

 「あ!」

 面白いサイトを、見つけた。

 コロナ禍は、文化を変える?

 あの、ヒゲ仮面の下に、コロナ感染を予防するためのマスク。合計2枚で、口を覆っている女性もいた。

 マスクの下に、マスク。

 服でいえば、重ね着?

 「マスクを重ねてつけて、苦しくありませんか?」

 現地の女性に、質問をすると、こう返されたようだ。

 「コロナ禍では、仮面重ねは、当たり前。マスク生活が普通なのだから、1枚増えただけでは、気にもなりません」

 そっか。

 仮面重ねの海外旅行も、不思議なもんだ。

 「私たち、女性は、慣れています。肌を覆うベールをつけるのが、フツーですし。不思議なのは、男性たちですよ。医者の医療用マスクは理解できますけれど、今どきは、町を歩く一般の男性も、マスク姿。あらら?男性も、顔を隠さなくっちゃならないの?って、思いましたからね。何だか、笑っちゃいましたよ」

 そうか。

 中東方面の女性は、そういう感覚をもっちゃうわけか。

 日本人と、似ていたのかも。

 そんな中…!






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る