第3話 ネットで勉強するJKなら、この謎が解ける?「コロナ禍で、化粧品がたくさんが売れた国はどこ?そして、そこに生きる女性たちの気持ちは?」

 マスク姿の苦しさは、コロナ禍のせい?

 感染も落ち着いて、何とかなりそうかなって思えば、また、ピンチ。かわいそうではないけれど、損な世代なのかも。

 「…仮面でも、かぶりたいよ」

 スマホを、いじってみた。

 「あれ?なんか、新しいメールが、きているし」

 送信者のメアドは、どの友達のものではなかった。

 「コロナ禍の、メイクアップを知りたいあなたに」

 面白そうなタイトルに惹かれ、ついつい、メールを開いていた。メールは、今朝届いたハガキの内容に、なぞらえていた。

 その、内容は…?

 「中東の砂漠を、見て。中東の女性を、花嫁を見て」

 …?

 「コロナ禍で、化粧品がたくさんが売れた国は、どこ?そして、その国に生きる女性たちの気持ちは?」

 中東が、誘っている?

 どこかの花嫁を助けてあげなくちゃならない焦りは、彼女を、ウズウズとさせ続けていた。

 不意に、困った映像が、頭に浮かんだ。

 「砂漠をいく姫に、その姫をさらっていく男の姿」

 気に、なってきて…。

 中東の砂漠を、ネット検索してみた。

 へえ。

 砂漠にも、いろいろあった。

 今どきJKは、こういう勉強もするんだよ。

 砂漠というと、月明かりの元で、らくだに乗ったキャラバンが進んでいく姿が、想像されちゃう。

 けれど、そういう想像は、日本風。

 現地では、違ったみたい。

 「砂漠の、分類。ペルシャの言葉で、キャヴィール。砂砂漠」

 ふうん。

 砂砂漠っていうのは、水のない砂漠。水がないっていうことは、生命が育たないっていうことだ。

 勉強、しちゃってたし。

 どこかの花嫁さんは、こういう砂漠を、逃げているのかな?

 「どうして、中東では、コスメ関係の物が売れた?」

 この理由が、ドキドキで…。中東には、興味が増えた。

 新しい、海外旅行の形?

 もう少し、読んでいこう。






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