2025/08/12
ひさびさに落ち込んでいる。
小さい頃からうすうす感じていたが、戦争が始まってからは常に「誰も私を理解しない」という強い思い込みが心の中にあった。
最近それが悪化している。
「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」というアニメをご存じだろうか。
ネットフリックス限定で配信されている映画作品で、全世界で超絶な人気を誇っている。私もこれを最近見たが、私の感じる孤独がすごくよく描かれていて驚いた。
孤独を感じて追い込まれているのはアイドルでもあり、悪魔ハンター(英語で見たので日本語訳がわからないT-T)でもある主人公、ルミ。ネタバレになるのであまり言わないが、大親友である仲間たちにも隠しているとある暗い秘密があり、それを隠し続けようとするあまりメンタルが不安定な状態になっている。
自分のアイデンティティをただずっと見せないようにし続け、人前では彼らの仲間であるふりをしてそれを嫌うか気にしないような素振りをする。でも本当はそのアイデンティティこそが自分を最も形作っているから、やっぱり他人からどうのこうの言われると辛くて苦しい。でもなにもできない。
このような感じで、彼女のアイデンティティが周りに「敵」として見られているところや、つい「同じアイデンティティを持つ人」こそ理解してくれると思い彼らに執着してしまうところが、私とまったく同じだった。
自分の場合、経験から誰もどうせ自分を完全に理解することはできないと思い込んで、自分とアイデンティティを共有する人こそ自分を分かってくれると信じて追いかける。しかし、最終的に向こうはそこまでアイデンティティに固執してないことがわかり、勝手に傷つく。
ひたすらもやもやする経験→悲嘆→執着→絶望を繰り返すので、いつか自分が孤独のまま終わるのではないかという恐怖がある。
本当は周りの人々に優しさがあり、理解しなくても気にかけてくれることはわかっている。
しかし、今まで何度も少し違うことすると「日本じゃこうしない、我々のやり方に従え」とか「生魚が食えないのはハーフだからか?(向こうの親族は全員食べられるのに) 全部食え」とか挙句の果てには「第二言語喋るな」とか言われてきたので、人間不信のほうがどうしても勝ってしまうのだ。
ハーフの友達も何人かいるが、やっぱりこっちの状況とは違う。アジア系のハーフの場合、「見た目による違い」がない、もしくは少ない。欧米のハーフの場合、だいたいは日本に好かれる国ばかり(フランスとかドイツとアメリカとか……)なので、嫌われるロシアとは同じではないのだ。
一方、ほんの少しいるロシア人ハーフの友達も「ロシア寄り」すぎるか「ロシア嫌い」すぎる人ばかりで、中間がいない。
いつまでこの「誰も理解してくれない」という子供じみた不貞腐れが直るのか、私にはわからない。もしかしたら一生直らないかもしれない。
でもある程度大人になって心のよりどころが見つからなかったら、妥協するつもりだ。結局、私みたいな事例はあまりにも珍しく、アイデンティティを共有する人がいると思わないほうがいいだろう。
「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」はこの暗いアイデンティティ云々の話はともかく、コメディ調でとても面白いのでお勧めだ。「Demon slayer(鬼滅の刃)」と「Demon hunters」でかなり名前が似ていて、韓国の話でもあるからパクリと思われがちだが、話はまったく違うので安心してほしい。
ちなみにハッピーエンドだ。
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