後半(その2)
12.改めて向き直る(75~80%)
一連の炎上騒動は秋月の耳にも届いていたが、それに対して何らかの抜本的な対策をしようとはしなかった。
(炎上勢力のアカウント凍結やセキュリティ強化、週刊誌記者の活動制限は行っているが、ガーディアンの便乗にすぎず、真夜中のパルクールでは大きな規制を行っていない)
しばらくして、夏川は一連の事件に秋月が関与しているのでは……と以前から考えていたが、それが今回の(ガーディアン介入の)一件で確信に変わる。
(そして、夏川も今までニュースサイトの番組内でしか使っていなかったアバターを真夜中のパルクールへ投入)
その後、突如として『真夜中のパルクール』のコラボイベント開催がアナウンスされ、そのスペシャルゲストには何と引退したはずの不知火穂村が出演することが判明した。
この唐突ともいえるようなアナウンスは衝撃を呼び、様々なまとめサイトが動くのだが、ガーディアンなどの活躍で炎上前に阻止された。
(まとめサイトとガーディアンのやり取りは数行で終わる)
あまりにも手際が良すぎる流れに、夏川は「一連の真犯人は秋月である」と春川に告げるのだが、春川は半信半疑だった。
(一方で冬川は「やっぱり」と)
13.変わるべきことを悟る(80%)
コラボイベント前日、突如としてVRフィールドに姿を見せた秋月、そこには他のVTuberアバターもいる。その中で、秋月は今までのネタばらしを行う。
全てはコンテンツ流通を阻害する存在を一掃するため、その為に彼は『真夜中のパルクール』を思いついた。
WEB小説などでもSNS炎上勢力がコンテンツ流通を阻害していることに言及されており、これは明らかなフィクションの皮をかぶったノンフィクションと確信し……行動に移したのだ。
不知火穂村の引退も、実は引退ではなくまとめサイトなどが『バズ』りを目的としていたものと判明し、これがとどめとなった。
彼のやろうとしていることはガーディアン組織のようなものではない。単純に「マッチポンプ」だったのである。
アバターに関しても自身が作り出したものであり、これを宣伝する狙いとして真夜中のパルクールを始めた……それが真相だった。
秋月を止めるため、6人は秋月に勝負を挑む。全てはコンテンツ流通の正常化のために。
14.フィナーレ(80~99%)
・前半
勝負に関しては一進一退ともいえるもので、その内容はガーディアンや他の炎上勢力が割り込める余地はなかったのである。
このバトルを見て、炎上勢力も別コンテンツで炎上させた方が『バズ』り易いという事で真夜中のパルクールから撤退を決めた。
(こちらの描写も数行で終わり。コミカライズすると2ページか3ページ位)
それでも炎上させようとする個人勢はどうしようかともガーディアンは考えるが、それでも秋月の想定通りになると判断して動けずにいる。
バトルの末、秋月は敗北を認めるのだが、それでも「バトルには負けたが、まだ終わってはいない」と負け惜しみを言う。
その中で予想外のリアクションを見せたのは夏川だった。彼女は「真夜中のパルクールで訴えようとしていたのは、SNSの抱える闇の現状」だと明言、その一方で秋月のやり方は間違っている、と。
・中盤
秋月の野望を阻止し、真夜中のパルクールもサービス終了にはならず、コンテンツ流通も一部で正常化の流れを見せた。
一方で、夏川の言及した事実が拡散するような気配はなく、別の人物によって考えられていた『カバーストーリー』が拡散していく。
(夏川もカバーストーリーが拡散し、別のまとめ勢力などが言及することは把握していた)
それでも春川をはじめとした事件に関係していたメンバーは引き続きVTuberとして活動し、コンテンツ流通の正常化やSNS炎上防止活動を続けていく。
・後半
コラボイベント当日、春川と冬川のバトルが展開される事になった。
更には別の上位ランカーも加えたもので、その内容を聞いて盛り上がる者もいれば、これさえもマッチポンプの一環と『バズ』り狙いの炎上をたくらむものもいる。
「自分のアバターが歪んで評価されていることに憤り、まとめサイトなどの炎上勢力を根絶しようと考えた」
秋月の言葉を思い出す春川だが、今はそれを考えても仕方はない。重要なのは目の前にいる冬川に勝つこと。
「SNS炎上勢力を神の力で一掃する」
冬川も秋月の言葉を思い出すが、結局は自分も似たような存在だったのである。せめて、このバトルでは無心で挑み、春川に勝利しよう……そう考えた。
15.終着点でたどり着いた境地(99~100%)
バトルの結果は春川が勝利し、ある意味でもトップランカーともいえる称号を得た。
それでも春川は一連の事件で教えられたことは多い。それを胸に、彼はVTuberとして活動を続けていくことを決意する。
真夜中のパルクール【設定集】 アーカーシャチャンネル @akari-novel
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