前半(その2)

3.設定を開示する(1~10%)


春川のプレイを見て、これが何かの始まりと考えた人物がいた。すでに春川よりも先に参戦していた冬川である。


冬川のプレイは春川と比べるとどうしても何か違う空気を持っており、技術よりはパワープレイ側に見える状態に。


その一方で、冬川は明らかに春川とは違って明確な目的もあるようなプレイだった。

(初回プレイの段階では、不知火穂村の引退に関してゲーム中に持ち出すことはしていない)


次第に春川と冬川の二人を比較するような動画も出始めてから、注目され始めるのだが…。



4.打破(10%)


比較動画を引用する形で炎上勢力が『真夜中のパルクール』を炎上させようと画策するが、即座にガーディアンがアカウントを特定して炎上は阻止される。


一方で、ここまであまりにも用意周到すぎる箇所を疑問に思った夏川が色々と動き出す。


春川の方は動画の方を気にすることなく、『真夜中のパルクール』をプレイしており、一連の炎上勢力に関してはガーディアンが阻止したあたりで詳細を知った。


冬川は一連の比較動画を一切スルー、あの程度は自身が定義するような炎上勢力の闇にすら値しないかませ犬と切り捨てる。

(実際、それ以外にもアフィリエイト狙いの『バズり』勢力も出てくるが、それさえも彼にとってはかませ犬にすぎない。真の敵は別にいると考えていた)


それ以外でもモブプレイヤーによるプレイなども描写され、『真夜中のパルクール』のシステムが言及される。


5.逡巡(ためらう、しりごみする)(10~20%)


一連の炎上勢力の動きに関して秋月も把握しており、計画にとって些細な出来事とまったく気にしない。

(むしろ、ガーディアンに手柄を譲るような気配すらある)


一方で、自身がアバターを無償提供した配信者が実際に配信を行っているか、動画サイトを検索する。

(モブプレイヤーは配信をしていることを確認)


しかし、秋月が気にしていたのは春川が配信を行っていない事だった。条件はアバターを提供した際に言及したはずなのだが……。


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