前半(その1)

1.出来事の渦中に放り込む(最初から全体の1%まで)

埼玉県のオケアノスを中心としたエリアでARゲームがブームであり、聖地巡礼するユーザーもいるほどだった。


そんな中で、とあるニュースが話題となる。それが不知火穂村の引退騒動だった。


このニュースは、まとめサイトなどによる『バズ』り目的などが疑われており、信用しない者も少数いたのだが……拡散具合を踏まえると、多くのユーザーに認識されていた。


一連のニュースを検索しつつも、春川は「まとめサイトがソースのニュースを信用できない」とスルーを決めていた。


それから一週間が経過し、不知火の引退騒動が忘れ去られようとしたのと似たタイミングで、あるうわさが拡散し始める。


それが、午後11時から時間限定で運営されているというVRゲーム『真夜中のパルクール』だった。



2.気づかれずテーマとメッセージを提示(5%、または小説全体の最初の10%以内)

春川がSNSで情報を集めていく流れで、とあるアバタークリエイター(秋月)の噂を発見する。


そして、秋月と接触し、彼からアバターを受け取るのだが、その条件は予想外の物だった。


アバターを受け取り、早速『真夜中のパルクール』へログインし、その内容を見て驚く。


様々なVTuberがいる中、春川も困惑をするのだが…その流れでノイバラと遭遇。彼女の言われるがままにプレイをすることに。


マッチングではノイバラ以外にもブラックバッカラ、カトレアとも遭遇。ノイバラはそこそこプレイしていた一方で、春川は完全な初心者だった。


始めたばかりのはずの春川の動きを見て、ノイバラは多少驚く。その一方で、ブラックバッカラは「想定外だ!」と叫び、カトレアも「初心者と思えない」と春川のスキルに驚く。

(実際、春川はゲーマーでもあるのである程度のスキルはある。ノイバラはそのあたりも初見で把握していた様子)


最終的に4枚のプレートを組み合わせ、パネルとして完成させたのは春川だった。そして、見事にゴール地点へ到達する。


マッチングの結果は春川の勝利で、次にノイバラという結果。これには春川も多少驚いた。

(プレートを2枚集めていたのはブラックバッカラで、ノイバラとの遭遇戦で足止めされ、残り2枚も春川が回収していた)


このバトル結果は後に配信され、そこで春川(VTuberアルストロメリアとして)もピックアップされる事に。

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