第72話
【アレン】
乳揺れ卓球で見事、
俺は、童帝の俺が嫌いだ。でも、好きになれるかもしれない。
(精神世界にヒビ)
俺は童帝でいいのかもしれない。
(精神世界に亀裂)
そうだ、俺は俺でしかない。
(パキン‼︎)
俺は俺だ。俺でいたい。俺はここにいたい。俺はここにいてもいいんだ‼︎
(精神世界→大空)
息子「待たせたな父さん。引きこもるのは今日で終わりにするよ。Stand up!」
アレンチャンネル視聴者、
α「おめでとう」
β「おめでとう」
γ「おめでとう」
δ「おめでとう」
ε「おめでとう」
ζ「おめでとう」
η「おめでとう」
θ「おめでとう」
父に、いや乳にありがとう。
母に、いや母なる自然——おっぱいにさようなら。
そして、全ての子どもたち(チルドレン)に、おめでとう。
最終話。世界の中心でパイを叫んだもの。
奴隷からの期待と評価のせいで搾取できないのだが。ご視聴ありがとうございました!
(完)
オリュンポス十二神
『なんじゃこりゃああああああああああ!』
女神「いや草ァァァァ!!!! 起きろ推しいいいいいいいいぃぃぃぃっっっっ!」
——パチンッッ!!!!
☆
「はっ⁉︎」
夢から醒めて飛び上がる。
とてつもなく美しい——人間離れした、神々しい何かが精神世界で俺の頬を叩きに来たような……?
クソッ、頭にもやがかかってやがる。鮮明に思い出すことができない。
ただ本能がギンギンに警笛を鳴らしてやがる。もう少しでお前、最終回になりそうだったぞ、と。
童貞を卒業するまでに転生人生終わりそうだったぞ、と。神話になっちまうぞ、と。
あっ、危ねえ……! 誰かは知らんが叩き起こしてくれた人に感謝しかねえぞ⁉︎
温泉上がりの乳揺れ浴衣卓球——ありだな。
おかげでアウラのおっぱいを一瞬とはいえ、焼きつけることができた。
母なる自然にさようならを告げておきながら忘れられない記憶である。
歓喜に震えるとはこのことだ。しかも息子が「ハイパーキャフトオフ」しているではないか⁉︎
お赤飯! お赤飯だ! めでたい! ありがとうアウラ。ありがとう!!!!!!!!
おばあちゃんが言っていた。一皮剥けた男は見違える、と。
☆
ビンゴゲーム要素を加えたスマートボールにて。
「すごいです村長さん! 縦・横・斜、トリプルビンゴですよ⁉︎」
とティナ。俺の絶技に両手を叩きながらぴょんぴょん。可愛い。お乳の揺れも素晴らしい。目の保養すぎる。
「私も! 私もさせてください!」
アレンさんに密着してくるティナ。この娘は天然クソビッチの才能がありますね。
言動、ボディタッチが思わせ振り。さり気ないわけで。
ボールを弾く手に彼女のしゅべしゅべ御手手が触れられます。
アレンさんのボールも触れていいんですよ? にぎにぎしてくださいな。
☆
「……ありません。強くなったわね村長さん。いよいよ飛車角落ちで負けたわ」
とエリーさん。ぶははは! 立ち上がった、否、勃ち上がったアレンさんの成長っぷりに平伏すがいい!
彼女の言う通り、惨敗に惨敗を重ね続けてきた俺ではあるが、学ばぬアレンさんではないわ!
ここに来て将棋、リバーシ、チェスの実力がメキメキ上達している。
知識の吸収力が凄まじい。スポンジ・アレンとは俺のことか。軽く搾っただけですぐに飛び出してしまうところまでそっくりではないか。何かとは言わないが。
もちろん絶対に外せないハンデはある。これは必須だ。
はっきり言ってそれがなければ奴隷たちの強さは別次元である。
アウラのおっぱいを目撃してからというもの頭も回り始めたということか。
「ふふっ。村長さんは一体わたしに何をさせたいのかしら。なーんて」
顎をすりすりするエリーさん。悪女だ!
俺は調理チートしたときに見たいおぱんちゅをプレゼントした。
穿いたものを脱がさせて欲しいとお願いするにはまだ勇気が足りないようである。
焦る必要はない。あっ、ちょっ、エリーさん! 「ゴロゴロゴロゴロ」
俺は猫か。
☆
「お兄さん、ざこ〜い♡ でもでも、さっきの剣筋は悪くなかったですよ(コソッ)」
生意気なメスガキにえっちぃことを要求してみたかった俺は居ても立ってもいられなくなり、
返り打ちである。大の字で倒れる俺。
メスガキ凛ちゃんが耳打ちしてくれる。
夢から醒めた俺は珍しくやる気が漲っていた。きっと眼光や目ヂカラが強くなっていることだろう。これを視姦と言います。
しかし調子に乗ってしまったか。やはり剣術では鬼に敵うわけもない。
統合型リゾートに取りかかる以上、いずれはアミューズメントパークを実現したい所存。
スポーツアトラクションにチャンバラは導入する予定だ。
現在、チャンバラ刀には羽毛や綿を詰め込んであるが、いずれはプラスチックを入手し、スポンジ刀を大量生産したい。
魔法発動禁止・制限付きなど、競技性を強化するつもりである。
「仕方ないなー。ちょっとだけだよ♪」
凛ちゃんが和服の裾を摘んでゆっくりと上げていく。引き締まった足首から健康的で艶かしい太もも。その上は——その上は——!
チラッと紐が視界に入ったところで終了。まさに「ちょっとだけよ」だ。
クソッ……! えちぃ! えちぃぞ! なぜだ⁉︎ 失礼を承知で言えば凛ちゃんはまだまだ発展途上である。
シルフィやアウラのように発育が良いとは決して言えない。
なのにチラリズムとメスガキリズムによる化学反応により、凛ちゃんには彼女たちにはないエロさが顕在している。
「私に一本でも取れたら〜、捲らせてあげてもいいかな、なーんて? きゃは☆」
エロクソ可愛い。
このあと百人斬りならぬ百回斬りに遭いました。
「うーん。まっ、これぐらいのご褒美ならいいかな——CHU♡」
ぜーはーと倒れる俺の頬に柔らかい唇が一瞬だけ触れます。
「またいつでも遊んであげる♪」
と影の中に消えていく凛ちゃん。チャンバラ、あると思います!
もっと抽象的に言えばスポーツアトラクションありですな。
パンチラ生パンテニス、激しいボティタッチ不可避3on3、エロコスプレとまで言われるゴルフ、お尻突き出しチラリズム宝庫ビリヤード……。
いくぞ変態王。衣装の貯蔵は十分か!
やはり俺は天才だったか。一皮剥けたおかげで次々に良い発想が生まれてくるのではないか。進化してもうとるがな。
「シルフィさん! シルフィさーん! ノエルぅぅぅぅー!」
陰の黒幕、スパコンママとモノづくりの大天才、無機質美少女を招集。
本来なら是が非でもやりたいところではあるのだが、実務を担うのは奴隷である彼女たちである。
ただやれ、と命令するのは肌に合わない。アレン、ちゃんと相談できる子だもん。
「どうだろう。スポーツアトラクションに取りかかる余裕はありそう? 率直な意見が聞きたいな」
「えっ? ええ。金銭的には余裕よ。全く問題ないわ」
「アレン。ひどい。アーケードゲームなんて面白そうなものを私じゃなくドワーフたちに作らせた。もっとモノづくりをさせて欲しい」
とりあえずノエルの頭を撫でる。役得ですね、はい。
そんな光景にシルフィさんは複雑な表情です。この痴漢野郎が、とか思われているのでしょうか。
「トランジスタとパソコンが完成したらノエルにはもっと面白いものが作らせてあげる」
鼻息ふうん、のノエル。「頑張る。でもスポーツアトラクションにも興味がある」
可愛い。
「ノエルに余裕があるなら私はいいわよアレン」
「全く問題ない。トランジスタも見えている。現在は最終工程。試運転にとりかかれるのも時間の問題」
いや、それもどうやねん。もうトランジスタ再現見えてるんか。早すぎるへんか。
このままのスピードでモノづくりさせたら、十年もしないうちに宇宙エレベーター開発プレジェクト始動してたりせえへんやろな?
ええい! 先のことは先の俺が考える。俺たちは過去に生きているわけでも未来に生きているわけでもないんだ!
現在! 今を生きている! 目の前のことに集中しろ! 人はこれを先送りと言います。
まさかスポーツがえちえちの宝庫だったとは! 盲点だった。灯台下暗しとはこのことか!
身体を動かすことが苦手な元ヒョロガリ童貞には見落としがちな観点だったぜ。ブレイクスルーとはこのことですな。
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