第9話 母と娘

「そう、教会でお祈りしてたら『女神様』にお願いされたと」


「うん、一方的に言われて。収納魔法とか言うのも押し付けられたの」


「押し付けられた。。。」


「まだあたしには使えないようなものとか、持ってると不味そうなのばっかり何だよねー」


「さっき見せてもらったと同じくらいのものなのね?」


「そーなんだよねー、出して使わないほうがいいよね?」


「確実に狙われるわね、ミリィ。で、女神様のお願いって?」


「人を探してほしいんだって。なんか女神様にとって大事な人らしいよ?」


母さん考えてる目になったよ?なんか、知ってる人なのかな?


「。。。。ん、成人して本登録して力つけたら人探ししていいわ」


えっ?OKされた?!


「別に行く気ないんだけど。。。?」


「たまに此処に来てた強そうな人たちいたでしょ?歴戦の冒険者って感じの人たち」


「母さんの知り合いなんだよね?」


「お父さんの知り合いでもあるわ。ミリィに色々おしえたがってたし、師匠になってもらいましょ。そうしたら、何でも一通りできるようになるわ」 


え、あの人たち上位冒険者だったの?そう見えなかったんだけど?


「実力を見せない人たちだからよ。今度また来るって言ってたから、そのときにお願いしましょう。」


でもなんでそんな乗り気なのかな?


「あなたが会った女神は、運命を捻じ曲げてくる神なの。必ず人探しする羽目になるわ。なら、今から力をつけておくべきよ」


「良い先生がいるのはありがたいよね。。。」


うえぇぇぇ、あのカミサマやっぱり面倒な人だったのかー。。。

他の神様たち、あの人ふんじばっておいてよぉ。。。


『すまん。。。』


あれ?なんか聞こえた気がしたけど。。。気のせいだよね?

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