少女と家族たち

第10話

母さんは私を身籠ったってわかってから、今住んでる町で生活するようにしたんだって。


他の街に近いというか、主要街道にあるから人も多いし大きめのダンジョンがあるところへの補給基地にもなってるから。


ギルドの酒場で働けるようにお願いしに行ったら酒場のマスターが従姉妹だったとか。


んで、あたしが生まれるまでと生まれてからも酒場の看板娘(?)してる。

「ミリディアナ?なんか失礼なこと考えなかった?


ぐっ、なぜバレたし。

「そんな娘にはこーだ!」


いたーい!


むー、勘が鋭いんだから。。。

そういえば、先見の巫女様ってのが今この街に来てるんだっけな?


「あー、巫女様なら多分この酒場に来るよー」


。。。て、えっ?なんで?


「友達というか、仲間?だからね。そろそろ来るんじゃないかな。お付きの人から逃げ出して」


まって、逃げ出してってだいぶパワーワードじゃない?母さんが仲間ってどゆことぉ!?


『お久しぶりぃ!今日は子供も連れてきたよぉ!』


まって?!ほんとに来た!?

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