第349話 父さんと母さん
城に着くとクソ怖い人がゴーレムと組み合っていた
「ただいまー」
「ようす・・・誰!!?おぐっ」
「アガシッ!!?」
一瞬でダリアが殴りつけた
父さんは作業用ゴーレムに乗ってたし大丈夫っぽい
全身入れ墨まみれの人は殴り飛ばされた
ミルミミスの力を感じるし、誰だろ?
「殴るぞ!!」
「殴ったあとで言わないでよ!?」
「あぁん!!?文句あっか!!」
「ダリア、なんでも殴っちゃダメ」
「おうっ!」
シーダリアはとにかく暴力的だ
はるねーちゃんが文句を言っても聞かなかったが僕が言うと素直に聞いてくれた
旅の時はなんとなく似てるし気が合うんじゃないかって思ってたけどそうじゃないかも知れない
僕が注意すると一時的には殴らないんだけどまたすぐに殴りたがる
防御魔法で無傷ではあるけど魔力切れっぽいゴーレムから父さんを取り出す
「大丈夫?」
「洋介??洋介、で、あってるのか???」
「見た目兄弟だよね」
「そうかな?」
はるねーちゃんに突っ込まれたけどたしかにそうかもしれない
とーさんとかーさんは見かけが若い
事故で崖から落ちて異世界に召喚されて、こちらでは5年ほど経っていた
その5年で康介伯父さんや亮二おじさん、直子・・おねーさん、それとはるねーちゃん、皆相応に歳をとっていた
それに比べてとーさんとかーさんは身体は事故の頃と変わらないぐらいの年齢だ
2人の作られた身体に意識が定着したのはごく最近だ
そう考えたらとーさんとかーさんって0歳?
僕も横に並ぶと・・・僕のほうがムキムキには見えると思う
「大きくなったんだな?」
「うん」
「いやそれだけ!?」
とーさんに見上げられながら言われて変な気分だ
黒葉に突っ込まれたが家族だからわかりあえたんだよ、きっと
「何があったんだ?」
「色々あって」
「待って、詩乃さんとも一緒に話そう」
「わかった」
色々話さないといけないことがある
母さんはドラゴン型のゴーレムに乗っていたが降りてきて
「あらあら、どうしちゃったの?」
「魔法で」
「そっかー」
で終わった
いや、僕の胸板や腕の筋肉を触って遊んでる
陸斗達も集めて何があったか話すことにした
「ふむ、洋介、つまりお前、誘拐されて洗脳されて結婚して領地持ってる貴族で俺たちには孫がいて遥ちゃんたちと結婚してなんやかんやあってマッチョ・ガイになったと???」
「そんな感じ」
「まて、いつの間にお前現地妻とか作ってたんだよ!?誰だ拐ったやつ!大丈夫だったのか??いや俺たちの孫ってどういうことだよ??!!!」
「あらあらまぁまぁ」
「私達がさらった」
「某が孫ですな」
「こいつ殴ったほうが良くないか?」
「・・・・これもおいしー」
「ちょっと黙ってなあんた達」
「あぁん!!?なんだ「ダリア黙ってて」おうっ!」
ヨーコが持ってきた大きなホワイトボードではるねーちゃんと黒葉が説明し始めた
僕がせーちゃんの落とし穴に落ちた後に何があったのか?
ミルミミスも地球に来ていたことに僕ビックリ、僕が渡したお守りで内田さんがミルミミスに連れて行かれていて探して来たと・・・なんかごめん
それでこの城の祈りの間にある貢物用の台にミルミミスと魔力を込めて向こうに行ったと
そこではるねーちゃんはチーテックに加護を授かって・・いや守護神となってついてきてレアナー教の聖域から脱出
僕の子どもたちと出会って領地に行く
ヨーコはここで迷子、ダリアと会う
領地から僕を捕らえた神器で生まれたダンジョンを攻略、奥まで行って僕を見つけてせーちゃんと争って和解
ザウスキアの侵略はミルミミスが撃退、それは完全に初耳
でも僕がかなり透けててレアナー教の結婚を使って身体をなんとかした
それで帰ってきてビルの廃棄を決定、うん、今につながったね
「孫と領地について詳しく!」
「特に孫と結婚について詳しく!!」
父さんと母さんは興味津々だ
言ってなかった・・とは思うけど神様から聞いてなかったのか
「孫ってのは魔王討伐の時に難民がいてさ、助けるためにもレアナー教的に皆子供にして、領地に連れてきて世話してたんだ」
「その子供、俺たちの孫って1人?そこのどう見ても歳上で三国志の関羽っぽい人が俺たちの孫なのか??」
「わー、ムキムキね~」
関羽は母さんに筋肉を触られて慌てている
「いえ、某以外にもレアナー教国の領地だけで12万ほどいますが他の領地の人数はわかりませんな」
「「?」」
「うん、ひとりひとり名前もつけて結婚して12万人ほどいるよ」
「「?????」」
「某も結婚しましたな、お陰で魔力に満ちあふれております」
「「・・・・・・」」
あれ?話が通じてない気がする
固まった父さんたちだけど何処かおかしかったかな?
はるねーちゃんも黒葉も頭を抱えていた
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