第14話
14話
「何の話をしてたの?」
「ん?入部届を出しておいてね~っていうはなし。」
「ダンス部には入るんだ。」
剣さんとの入部届に関する話が終わると、一旦練習を止めていたのか三月さんが話しかけてきた。・・・俺に教えてくれているから、休んじゃうと三月さんも少し開ける事になるんだよな。。
「それじゃあ、ヒップホップの事はちゃんと教えれるね。」
「明日も教えてくれるの?」
・・・今日だけの事かと思っていた。。いや、ヒップホップには興味が出てきたから、教えてくれるのは凄い嬉しいが・・・負担にならないかな?自分の練習以外に俺の指導の時間が入ってきてしまうから、、、
「うん、少し指導っぽい子として分かったんだけど、教える事で私も上手くなってきているみたいなんだよね。・・・ちゃんと再認識出来ているというか、私自身も考えなきゃいけないから・・・それに一緒にヒップホップが出来る人が増えるのは楽しいし。」
「それならお願いしたいな。俺もヒップホップをちゃんと踊れるようになりたいし。」
楽しくなってきたヒップホップをここでやめるのはもったいない。
「それじゃあ、さっそく再開をしよ、・・・・・疲れているみたいだから休憩しよっか。」
三月は俺のガクガクしている足を見て、想像以上に疲労しているのが分かったのだろう。多分、三月さん自分自身の体力が基準としてあって、その体力に合わせて練習をしていたから、ここまで疲れたんだと思う。
「そうさせてください。」
俺は三月さんに許可を貰うと、壁絵に寄りかかって少し休むことにした。さっきまで動いてアドレナリンが出まくっていたおかげか、喉の渇きはなく水分を取る気持ちにならない。
・・・練習が終わったら水を買いに行こうかな。
そんな考えが出るほど今は休んでいたい。
「そう言えば、春樹君はロックっぽいのを踊っていたけど、ロックは好きあの?」
少し休んでいると、自分の練習に区切りが着いたのか三月さんが話をかけてきた。そろそろ練習を再開するのかと思っていた阿賀、三月さんも休むようなのでその話に乗っかる事にした。
「ダンスを始めるきっかけ・・と言うか、教えてくれた人がロックダンスをやっていて・・・それに、その人のロックダンスが凄くカッコ良くて、あんなダンスを踊ってみたいって思ったんだ。」
クラブで見たおじさんのダンスは凄かった。あの薄暗く音で体が振るえるような空間。あの場所で見たダンス達は凄かった。・・・でも、その中でもおじさんのダンスは凄くて、魅了されて・・・俺が追い求める程の物であった。
「そっか~。私は何となくヒップホップを始めたから、そぅいうのなかったな~。」
「そうなんだ。・・・それじゃあ、なんでダンスを始めたの?」
俺の場合はロックが楽しそうだったとか、そう言う理由で始めたけど・・・それ以外に始める理由があるのだろか。
「ん~、私ヒップホップから入ったんじゃなくて、元はブレイキンをやっていたんだよね。ブレイキンを始めたのも何となくと言うか・・お父さんがやっていたからっているだけなんだけど。」
「そうなんだ。・・・反対とかはされなかったの?」
あの二人も父親がやっていたから始めたと言っていたので、それあ似ているな。・・・それを思うと三月さんはあの清美酸とは違って反対とかはされなかったのか、気になってしまう。
「私は反対とかはされなかったな~。周りの同年代の人たちはそう言うのがあるって聞いていたけど、、、お父さんは自分の趣味を一緒に出来るのが楽しかったんじゃないのかな?だから、反対派されなかったし、練習にも付き合ってくれた。」
だから、ダンスを出来ていたんだな~。確かに俺も家でゲームとかしているけど、親が理解があるからやれているのかな?もし、パソコンとかはまだ早いって言われたら出来ていないわけだし。それに高いから俺が自分で買う事も出来なかったよな。
・・・・そう言えば、と言う感じだが、ダンスを出来ているのもおじさんからこの服とシューズを貰ったからなんだよな。・・・・まあ、無くても出来るけど、、、それでもありがたいしあった方が練習に気合が入るし。
「・・・結構休んしそろそろ始めようかな。」
☆
それは入部届を出した次の朝。
学校に行くと言うのにダンスが出来ると思うと清々しくなって来る。勉強をする訳では無いからなのか、布団からの呪縛が解かれ羽が生えたような足取りで学校まで来れる。
足取り豊かに不審者見たいに歩いて学校に到着するとなぜか校門が開いていないようだ。
早く来すぎたのか、時計を見るやダンス部の練習が始まる1時間前と少し早い時であった。浮かれすぎたからか早い時間に来てしまい、校門前で待たなくてはいけないようだ。
「まあ、30分もすれば開くでしょ。」
そんな風に気楽に待っている、けれどなぜか学校には誰も来ない。・・・30pッ分立ったけれど誰も来ない。
なぜなのか疑問を覚えるが、それでも今日は部活の日なのだか…ラ・・・今日って部活あるっけ?
その疑問が出たのは校門前で待機してから30ッ分がたった頃である。いつもの学校ならもう開いていて中に入っている時間。そんなに時間が立っているものだから疑問が生まれてくる。
すると、手に持っているスマホからピロンと軽快な通知音がなったではないか。
なんだと思い、その通知音の発生源であるラインんを開くと三月さんからラインが来ていた。・・・それは「どこで待ち合わせをする?」とのまるで今日はダンス部の練習が無いような言葉ではないか。
嫌な予感がして、スマホに保存してある夏休みの予定表を見てみると何と言う事か、今日は学校が定休日であった。それは俺が予想をしていなかった事であり、昨日剣さんに聞いた「部活は何曜日にあるんですか?」の言葉を捻じ曲げる物であった。
「・・・そう言えば三月さんとダンスの練習をする約束をしていたな。」
そう言えばという感じだ。俺はその約束を学校の部活の合間でやるのもだと思っていたが・・・俺と三月さん二人での練習と言う事だったみたいだ。
「学校以外でどこで練習すればいいの?」
だけど、俺はダンス経験と言うかダンスの事はあまり知らないから、ダンスはどこで練習するものなのか分かっていなかった。学校であればデカい音が出せるスタジオがあるからそこで練習をすればいいと思っていたけど。
「調べてみるか。」
・・・調べた結果。・・・ビルの前って出てきたんだけど。もしくは公園って。
・・・分かんないから三月さんにお願いしちゃおうかな。
「『ダンスはどこで練習をすればいいのかな?』OK。」
ピロン!それはさっきも聞いた通知音であった。女性にラインを送る機会があまりない俺が送った返信は緊張する間もなく、瞬間的なレスポンス速度であった。
その返信は「いつも行ってる場所があるからそこに行こう」との事であった。・・・どこで練習をすればいいか分からない俺からすれば、先導させるのは情けないが、それでもありがたい限りである。
すると、直ぐにもう一回返事が来た。
学校のもより駅で集合だと書いてある。俺はその返事に「分かった」と取れる返事を書き、俺がいつも通学で使う駅での待ち合わせとなった。
学校まで来てしまっていたので、変に遠い場所だと困っていたが近くでよかった。
「・・・待ちますか。」
俺はその集合時間になるまで駅前で待つこととなったのであった。幸い近くに軽く入れる場所があるので時間は潰せるのでよしと思おう。
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