第86話 アオとスヘラ女王の目的

「しかし、勇者様を召喚する部屋を使い神様に繋がる事が出来るとは」

「ええ!ええ!そうよ!そして私は神と1つになるの!!!」

「は?何と今」

「という訳で貴方は用済みって訳ねねぇぇぇ!!アハアハアハハ!!命も染め上げなさい『マインドコントロール』」

「あ...」

「さて後は!!儀式の準備を待つだけぇぇぇねぇぇぇ!!!」


■■■■■


神の間


「堂々この時が来たか、本当なら止めて欲しかったのじゃが、最初からこうなる運命だったのか、勇者を送り出した後、世界を頼むぞ、蒼、焔よ私にとってお前達は『救世主』なのだからと言ったのじゃがな、来るべき未来、精神系の耐性を持つアオだけが頼りだったからな、さあ勇者よ、後は頼んだぞ」


■■■■■


アオ


「酷い...」

「えぇ...」


城門は開き、街は切り裂かれたり燃やさ、たまに凍っている箇所が見られる、負傷者どうして助け合い、騎士団の人達はどうなったのか気になる。


「アオ先生、ご無事でしたか?」

「オリビア!生きてたのね良かった...」

「はい...私達は少し外れた場所に居たので何とか...お城へ続く大通りの近くは壊滅的です、この方は?」

「今はちょっと内緒で」

「あ、分かりました!お城の方は魔族が陣 を張っていて近寄ったら殺されるそうです...気を付けて下さいね」

「ありがとう、また無事に会いましょう!」

「はい!」


■■■■■


「先生ぽくて良かったですわよ、将来は騎士団の先生とかいかがですの?」

「からかわないで下さいよ...それより王城を目指した方が良さそうですね」

「そうですわね、お父様もそちらに向かわれているでしょうからそちらへ向かいましょう」


私達は王城へと足を進めたのだった。


「着きましたわね」

「凄い音が聞こえる」

「様子を伺ってますわよ」

「はい」


■■■■■


「剣鬼流 歩法 幻惑」

「うぉ!!」

「ふむ、勘がするどいな、流石は我々をずっと困らせていた、王だ」

「ふん!!」

「剣鬼流 歩法 霞」

「危」


2人とも人間離れしてる...残像が基本見えている感じ...。


「剣鬼流 抜刀術 空」

「ふむ?やりずらいな」

「一閃」


「あれ何がどうなってるんですか?」

「あれが剣鬼流ですわ、殺す事に特化した技だと聞きましたがあそこまで強いとは思いませんでしたわ、歩法幻惑は歩き方が相手に読まれずらいもしくは感覚を鈍らせる歩法なのかも知れませんわね、霞に関してはお父様の攻撃をあえてギリギリで避けて居ました...普通無理ですわよ」

「そうなんですか...」


何を言ってるのか分からないけど、かなり高度な戦いなのだと私は分からないながらに理解した。


「抜刀術 空はあえて殺気を消してますの、それにより相手の戦闘する意欲を削いでるんですわね、その直後に斬りかかってましたの」

「な...なるほど」


「ふん!!ふん」

「グハァ、くっ何という脳筋...」

「脳筋と余が言われようとも関係ない!!ただ正面から捻り潰すだけだ、避けろよ?いくぞ」

「これまでか...」


パンと音とともに敵がやられたのだった、凄すぎる...。


「最後お父様地面をあえて砕いて、砕けた破片を敵にあて鈍らせた所を無理やり力と速さで叩きのめしましたわね...」

「強すぎませんか?」


「クソ!俺でもあの爺さんには勝てなかったのに!」

「僕が見た限りあれはやはり反則だと思います」

「目が回るぅー」

「チカチカ...」


これで私達は勝てるかも知れない...そう思っていたら。


「久しぶりだなおやじ...」

「お前今まで何処に!!」

「スヘラ女王に捕まってたんだよ...おやじ...ようやく逃げてきたんだが魔族の奴らに捕らえられたまま、エサのために連れて来られたんだ!」


こうして久しぶりの親子の再会を果たすのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る