第85話 アオと守るべき人達

私はまだ守らなければならない人達がいた...エリアスお姉ちゃんの妹、弟、セリア、教えた3人...立ち止まっては居られないんだった...。

それにスヘラ女王を倒して私は神様にお願いをしなくちゃ、そして私は...2人のうち1人を選ばなきゃ行けない...。

覚悟を決めて、明日の為に私は寝たのだった。


■■■■■


次の日


「やっぱり来ませんですわね...私1人だけで...」

「あ...ごめんなさい...情けない所を見せて...」

「アオは頑張りすぎだわ、自分の仲のいい仲間が死んで1日で復帰するなんて無理をし過ぎ、そう誰もが思いますわよ」

「でも私、決めたんです、それでもはが救いたい人が居るって」


ただ真っ直ぐにメェーニャの方へと目を向け問いを返した。


「そうですわよね...貴女が覚悟を決めて来るのならわたくしとしてはもう何も言いません」

「はい」

「ではわたくしに乗ってください、馬より速いですわ」

「え、あはい」


少し混乱したけど、背中に乗りでアオをおんぶの形でメェーニャは走り抜ける。


■■■■■


時は遡りスヘラ女王王都襲撃時


「ああ!!ゾクゾクして来たわね!!」

「ええ、この老骨高ぶってまいりました」

「僕は研究の成果を見せれるからね、楽しみだよ」

「あはは!」

「楽しみ!」

「俺は大将についてくぜ!」

「父を殺せるなら何でも良いですよ!!!」

「じゃあぁぁ始めるわよぉ、染めあげましょう『ダークボール』」


スヘラは空へとダークボールを打ち上げる、一見すると意味は分からないが。


「敵襲!敵襲だ!」

「構えろ!」

「な!門が勝手に開き始めたぞ!」

「カラーバ教の教皇様!?おやめ下さい!!」

「ああどうしたらいいだ!グハァ」

「おいおい!骨のあるやつは居ないのか!?」

「スヘラ女王様お待ちしておりましたよ」

「あら久しいわねぇぇぇ!元気かしら!!」

「えぇ王城までお供します、全ては神のご意思」

「そんな...」


そう教皇とスヘラ女王は結託していた、昔からカラーバ教はあったが今代の教皇はスヘラ女王同様に神に対する執着が凄く、神に会える方法を教えると言い人間側を教皇のリアムは裏切りを行うのだった。


「全て染めあげましょう!!『ホールダーク』」

「お、スヘラ様あれをやるのですな」


世界は闇に包まれた、逃げ惑う人々は闇により衝突し燃え自然と死んでゆく、包まれた規模は1つの区画とはいえ甚大な被害を街にもたらすのだった。


「まあ僕も初見でこれくらったら困るね」

「俺たちは慣れちまったな!」

「パーティーみたい!」

「そうだね!」


■■■■■


「ああ!着いたわね!」

「ユリカ騎士団戦闘準備だ!」

「はい!」

「バラ騎士団!戦闘体制!」

「おお!」

「じゃあよろしくね、皆んな、私は儀式に入るわ」

「私もお供します」

「あらあらあらあらリアムも来るのね!」

「では老骨めが道を開かさせて頂きます」

「よろしくね剣鬼」

「よしてくださいスヘラ様、剣鬼は初代だけです、剣 とお呼び下さい、私には到底到達出来ない領域ですから、では『剣鬼流 居合術 一閃』」


刀を抜きながら鞘も同時に動かす事で加速し、抜いた事実を視認出来た者はその場に居なかった、そして突如として直線上に居た人達は真っ二つになる。


「ではお進み下さい」

「あらあら!血と肉の道を進むのもおつよねぇぇぇ!」

「気に入って頂き光栄でございます」


あまりの強烈な戦力差にあるものは倒れ、あるものは吐き、動けなくなった。


「勝てるわけないよ...」

「引くな!ここを通したら!我々の負けだ!」


■■■■■


「ふんふんふん、ようやくようやくようやく会えますね、神様!!」

「ここが勇者召喚の間ですか」


スヘラは勇者召喚の間で儀式の準備を始め騎士団は絶望的な戦いが幕を開けた。

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