第82話 アオと帝都
「やけに人が居ませんわね、この建物珍しいですわ」
「これ前の世界で見たことありますよ...」
「そうなのアオ?」
「日本の建物にそっくりです、瓦があったり木造建築なのが特に」
「初代勇者様の影響かもしれませんわね」
「そう言えば魔族の家臣の名前って明らかにこちらの世界の名前ぽくないですよね」
「ええ、不思議でしたわ」
「アオ日本だとあんな名前なの?」
「似てるだけで、普通な感じではないけど鬼丸とか月詠とかが日本風かなー」
「へぇー」
「帝都は色々な物が初代勇者様から来た物で溢れているのですわね...」
「色々と思う所はありますよね...」
「そうですわね、なかなか難しい表現のしずらい問題ですわ」
「後あれがスヘラ女王の住む所ですかね」
「あそこが怪しいですわね」
日本風の城が立っている、かなり大きくて日本のお城同様に白い壁で土台などが石が積み重なって出来ているけど、お城の1番上の屋根にはスヘラ女王らしき像が2人鏡合わせのように立っていた...。
「魔獣連れてる人居ませんね?」
「ですわね、不思議ですわ」
「お店はやってる」
「ね」
「とりあえずお城に近ずいて見ますわよ」
「了解した」
街並みを見ながら歩いて向かう、お店を見ていたらふと、お米はあるのかな?でも考えたら畑見なかったし川沿いにあるのかな?と考えた、普通にここも観光で来れたらいいな、全て終わったら皆んなで。
ふわふわした妄想を思い浮かべていると。
「近ずいて見ると余計に大きいですわね、水が周りを囲っていますわね、しかも兵士も多いですわ」
「あの中は入れそうにありませんね...あ、でも偵察ですもんね」
「1度帰りますわよ、これだけの情報があれば大手柄ですわよ」
「はい」
「了解した」
「はい」
「何?魔城が明日一般解放される?俺達も行って見ようぜ!」
「ああ!」
「何やら良いニュースが聞こえて来ましたわね」
「もしかして?」
「はい、あの城、魔城に潜入出来そうですから行ってみますわよ」
「わかりました」
「姫が言うならば」
「今日は路地で休むしか無いみたいですわね」
「ここ最近のちゃんと寝てないからヘトヘト...」
「大丈夫?アオ」
「何とか頑張るよ」
私達は簡易テントで寝袋に入り寝て次の日に備えた。
「明日は早く終わると良いな...」
「何かあったら僕が守るよ」
「うん、ありがとうお姉ちゃん」
「うん」
こうしてこの日は少しお話をして寝たのだった。
次の日
「とりあえず朝ごはんを食べたら魔城に向かって見ますわよ」
「はい」
「了解した」
私達の朝ごはんは乾燥したさつまいもスティックだった、甘味は特に無い...。
「食べ終わりました」
「美味しかった」
「では行きますわよ」
こうして私達は魔城へと向かったのだけど、人がやけに多いが幸いにも魔獣は居なかった。
「凄い人混みですね」
「そうですわね」
「今日の一般解放楽しみだな」
「ああ、スヘラ様が見られるんだ行かないとな!」
「私も〜」
「じいさんや行きまひょ」
「ああ、ばぁさんや」
「昨日の人の割合に対してやけに多いですね...」
「そうですわね、不思議ですわ」
「こちら入場口です」
「どうぞ」
「中に入る事が出来ましたね」
「アオいた」
「凄い人だね、お姉ちゃん」
「うん」
白の中は綺麗で中には何個も門があり、敵が攻めずらい構造にしてあるらしい、他のおじさんが言っていた。
「こちら中央広場です」
「大きい」
「そうだね、お姉ちゃん」
「何があるか分からないので注意しながら進みますわよ」
「ここで止まってください」
「そろそろ始まります」
何が始まるんだろ?。
「民よ、わっちが来た、拍手を」
「スヘラ様!!!」
「スヘラ様バンザイ!!」
こうして私達は異様な光景に包まれるのだった。
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