第81話 アオは海へ行く
私達4人は海へと行く事になったけど海へ行くならこんな形じゃなくて皆んなで遊びに来たかったな...。
「海はスヘラ帝国の帝都の裏側を真っ直ぐに進むとあるみたいですわ」
「その辺の情報ってそう言えばどうなってるですか?」
「情報は魔族の方に聞いていますのよ、人間が好き魔族の方もいらっしゃるのよ」
「へー」
「僕も知らなかった」
「交易をしていた時代もあったそうですわよ、現代のスヘラ女王になってからこうなったそうですわ、ただお互いの街の領域には入れなかったそうですわね」
「色々あったんですね」
食料問題は食用魔物が居るらしく、ドリルの様な1本角が生えた一角イノシシを狩り、食べたけど内蔵の処理はアンドリューにおまかせしたので少し申し訳無かった、でも手伝いましょうか?って聞いたら大丈夫だと真顔で言われてしまい(基本真顔)、特にやることは無く水浴びをして休みながら歩いて1日後。
「海かな!?」
「あれが海ですか!わたしも本でしか読んだことが...あ、失礼しましたわ」
「これが海?凄い大きい、あれ全部水?」
「前の世界だと塩水だったけど...どうなんだろ?」
「...」
アンドリュー何も言わないし、真顔だから全然感情が分からない...。
後シィーニャさんですわ口調って素じゃなかったんだ!可愛い〜。
「よく見ると村がありません?」
「本当ですわね、フード被って潜入しますわよ」
「はい」
「了解した」
■■■■■
「いらっしゃいませー!!」
「今日も魚連れっかな」
「まるにぎりはいかがですか?」
「思って居たより人がそこそこ居ますね」
「そうですわね」
ドン
「ごめんなさい」
「大丈夫だよ、気を付けてね?」
「うん」
こうやって普通に会話が出来て子供も居る、私は魔族を直接殺す事が出来るんだろうか...。
「魔族なのでペットに魔獣を連れてる人が居ますわね...人間だとバレたら厄介ですわよ、なるべく人の少ない場所通りますわよ」
「はい」
「(頷く)」
しばらく路地を歩いて居ると、漁港らしき場所に出た。
「ここで下水を探しますわよ」
「海近くで見ると凄い」
「もう...マイペース何だから」
「...」
「あそこにフタ見たいのありませんか?」
「本当ですわ、ちょうど路地なので見てみましょう」
私達は他に人が居ないかを確認して、地下下水道に入ることに成功したのだったのだけれど...。
「くさい...」
「こればかりは仕方ありませんわよ」
「暗くてよく見えない」
「こんな事も光る魔道具を用意しておきましたわよ」
「おー」
「...」
緩い雰囲気でいいのかな?まあいいや!くさいし!。
しばらく歩いて居ると鼻が慣れてきて臭くなくなった。
「ネズミ型の魔獣ですわ!」
「了解した!」
「頑張る『ウォーターボール』」
メェーニャの戦闘を見れる!セリアさんが戦場で見れますよ!って言ってたし、実際どれくらい強いのか。
「全てを私の手に『パワーブースト』『はスピードブースト』」
その瞬間姿が消えたと思ったら全ての魔獣が切り殺されていた。
「凄い」
「わたくしよりお父様の方が強いですからまだまだですわよ」
「見えなかったんですけど...」
「流石だな」
強いのは分かったけど強い事しか分からなかった...。
■■■■■
「あそこにフタがありますわね」
「本当ですね」
「身体臭いのはどうしましょうか...」
「じゃあ私が素早く水洗いするので、香水か何かありますか?」
「ありますわよ、アオ様の案で行きますわ」
「はい!」
「先にわたくしが開けて上を確認しますわ、大丈夫そうでしたわ」
「じゃあ行きますよ!皆んなを洗って!『ウォータールーム』『フライウォーター』」
「香水かけますわ!行きますわよ!」
こうして私達はスヘラ帝国の帝都に着いたのでした。
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