第76話 アオは遺跡を目指す

トントン拍子で物事は進み、今日の午後に遺跡を目指す事になったのだ、王様が根回ししてたのでは無いかというレベルだった(本当に根回ししてなかったみたい)。


「さぁ!遺跡へ向かうわよ!とは言っても少数精鋭で向かって貰うわね!」

「はい、メンバーは誰なんですか?」

「アオは確定ね!それと勇者様のホムラ!それと私と剣士向こうはアンドリュー第4師団長が来てくれるわよ!あ!私は第3師団長ね!」

「どうして少数何ですか?」

「気になるわよね?ミラお願い!」

「結局私ですか、はい説明しますとですね、まず師団単位で動くと魔族に感知され、直ぐに攻撃されてしまいます」

「それなら数を減らして10人とかでは?」

「今度はリュサが邪魔となります、もし勇者様が耐えられなかった場合10人全員が死ぬ事になります、犠牲も抑えつつ勝てる戦力で挑まなくてはならないのです」

「ありがとうございます、ミラさん」


そこまで考えてなかった...いつもいつも考えが足りてない...私って以外とポンコツ?...。


「遺跡内部の深さも分かってないので、食料は持っていっていただきます、水分はアオ様が出せると思いますのでお願いします、ルートはヴィクトリア団長に教えているので」

「任せて!!」

「左翼つまり私達が居る側から突き進んで頂きますので、合流次第行って下さい」

「はい!」

「はーい!!ミラ!任せたわよ!」

「はいはい」

「私にだけ冷たい!!」


仲がいいなと私は感じた、本当に嫌いなら返事もきっと返って来ないだろうし、見てて笑顔になる。


「アンドリュー第4師団長着きました!!」

「アオ頑張ろうな」

「うん頑張ろ」


こうして遺跡まで魔物を倒しながら突き進む事になった。


「お願い!助けて!『ウォーターボール』」

「紅蓮よ!燃え盛れ!『ファイヤーボール』」


そう、ヴィクトリア団長も自分にあった言葉を使って魔法を強化していたの。


「アオもやるねぇ!!」

「私以外で言葉の強化は師匠以外見たことありませんでした」

「私も親に教えて貰ってからあんまり経ってないからね!ほら前見て!危ないよ!」


ホムラとアンドリューさんが突き進んで居るおかげでギリギリ道が出来ているそして。


「もうすぐ遺跡よ!アオ以外はリュサ見ないように目をつぶってね!」

「了解した」

「はい!!」

「私は確認ですね!」

「そう!」


リュサは本当に厄介、何処にいるか分からないしみたらダメなので、多少距離があっても目をつぶって魔物を倒して行かなきゃいけない。


「遺跡の姿見えました!このまま真っ直ぐです!」

「分かったわ!」

「うっ」

「アオ!?」


リュサらしき物を見た瞬間立ちくらみがしたけど耐える事が出来た、間違いないあれだ...見れても気持ち悪い...。


「黒い人間の歯のようなものがついた触手の生えた肉塊が見えます...多分あれがリュサですね...気持ち悪い」

「分かったわ!私達は目をつぶったまま行動するわよ!」

「了解だ!」

「分かりました!」

「私達を守って!『ウォーターボール』嘘...」


ウォーターボールは普通の魔物なら簡単に倒せるくらいにはなったのに...触手に弾かれた。


「とりあえず正面にリュサが居ます!ヴィクトリアお願いします!」

「分かったわ!ホムラとアンドリューは下がって!」

「了解!」

「はい!」

「炎よ燃えろ!紅蓮に!辺りを焼き尽くせ!『ドラゴンブレス』」

「凄い...」


こうしてドラゴンブレスによりリュサを焼き尽くす事に成功した。


「リュサ討伐終わりました!」

「本当に!?以外と脆いのね」

「では遺跡に」

「あそこの緑の膜が入り口かな?」

「何があるか分からないから!私ヴィクトリアとアオ、ホムラとアンドリューで入りましょう!」

「了解した」

「はい!」

「じゃあ私達からね!」


飛び込むとそこは...。

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