第75話 アオは戦場にいる魔物を知る
つ、疲れたぁ...明らかに蜘蛛型の魔物が多くて、見た目が気持ち悪いし大量にまるで湧いてくるかのように来て辛い...。
「お疲れ様!」
「お疲れ様です...ヴィクトリア団長さん」
「ヴィクトリアでいいわよ!アオは戦場初めてなのよね?良く頑張ってくれたわ!」
「ありがとうございます」
「夜は交代で休憩なのよ、だからアオは休んで貰っても構わないわよ?」
「はい、明日もここに来たらいいですか?」
「そうね!そうしてちょうだい!明日は勇者様として歓迎するわよ!」
■■■■■
部屋へ戻ってきた。
今日感じた事はヴィクトリアは凄い人だったと蜘蛛が気持ち悪かったって事だった、まともに休めずに戦い働くのは街の襲撃以来だったけど体力面は何とかなって良かった...でもこれがいつまで続くのか分からない恐怖感と日に日にやつれていく仲間や負傷で動けなくなったりする人達を見るのは辛いはず。
明日の為に今日は身体を洗ってもう寝よう...。
■■■■■
次の日
朝早くからヴィクトリアの元へ向かうと。
「おはようございます!勇者様!」
「おはようございます!勇者様」
「お待ちしておりましたわ!」
「さあどうぞこちらへ」
いきなりヴィクトリアとミラに丁寧に話しかけられてびっくりした...。
「昨日振りですわね!」
「はい、どうしたんですか?」
「昨日勇者様として歓迎すると!要するに部下のやる気アップの為ですわ!」
「な、なるほど」
「本日はまず!アオに魔物について教えて行きますわね?」
「はい、ヴィクトリア団長は苦手なので私がここから説明を努めさせていただきます」
「はい」
何か色々凄い...。
「アオ様は昨日見ていただいてお分かりかと思われますが、大量のスパイダーの魔物を見られたかと」
「はい、始めてだったのでびっくりしましたよ」
「あの魔物はベビースパイダーと言います、成長するとヘビースパイダー、マザースパイダーへとなりより厄介になります、マザースパイダーの方は特に危険です」
「子供を産むとかですか」
「そうです、マザースパイダーはベビースパイダーを大量に産むので早期討伐が推奨とされています」
「つまりあの大量に居るベビースパイダーはマザースパイダーが討伐されて無いからという事ですか」
「はい、どうやら発生源が近くの魔族側にある遺跡らしいのです、しかも入り口にリュサが居るそうで、派遣した1人が狂気に陥り未だ攻略が出来て居ないのです」
「そんな...遺跡にはまだ入れてないのですか?」
「いえ、剣士の方が入り口のリュサを見ずに感で侵入をした見たですが、中の詳細が分からないらしいのです」
「何故ですか?」
「入った人が生還しなかったからですね」
「それは...でもリュサなら私が倒せるかも知れません」
「それは本当ですか?」
「え!?ほんとに!?」
「はい、私は精神的な攻撃に対して凄く強くなる加護を得て居るので、王様に話したらもしかしたらリュサの対抗策になるかもって」
「それが本当ならこの戦い勝てるかも知れませんね」
「そうなんですか?」
「はい、思った以上にマザースパイダーは個体数自体が少なく魔族も1箇所に固めてるはずです、なので遺跡を何とかすれば」
「そうそう!数が多過ぎて未だに前線が上げることが出来て居ないの!だからマザースパイダーさえ倒せばかなり楽になるのよ!他の魔物はそんなに直ぐには繁殖しないのよね?ミラ」
「はい、だからアオ様が今回鍵となるはずです」
「直ちに全軍に伝えましょう!」
「了解しました、直ぐに手紙に書いて回します」
こうして戦争を優位に進めることが出来るキーマンに私はなって行くのだった。
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