第67話 アオはパレードに参加する

「一般の人の前に馬車に乗って挨拶するって海外とか本でしか見たこと無かったよ...」

「アオっちやっぱり変わったよね?」

「あーホムラには話して無かったね、私あの触手にやられた時に男の人格が消えちゃったんだよね」

「あ、ごめん、そういう事だったんだ」

「大丈夫だよ!私は精神が病まないような身体にして貰ってるから」

「でもストレスは貯まるでしょ?無理しないでね、女の子何だからさ!」

「ありがとう...」


やっぱり元女の子だから、私の気持ちを分かってくれるの嬉しいな...ホムラ見たいな人と結婚出来たらなぁ...って何考えてるの!?私!。


「そろそろ大通りに着きます!アオ様ホムラ様手を振る等お願いします」


運転手さんがそう言ってきたので私達は言われた通りに笑顔で手を振る。


「あれが伝説の勇者様か!」

「きゃぁーイケメン!」

「いい肉体だ...夜に掘って貰えないか聞いてみたいな...」

「美しい...」

「ホムラぁぁぁ!!勇者だなんて聞いてないぞぉぉぉ!!」


少しおかしな発言が聞こえたけど...バラ騎士団の人も護衛や道の整備で参加してるみたい。


「あはは...あれは明日から詰め寄られるな」

「ホムラも大変だね」

「アオは大丈夫なの?エリアスとか」

「お姉ちゃんは...あ!エリアス先輩は知ってたよ!」

「アオ、エリアスの事お姉ちゃんって呼んでるの!?びっくりだはさすがに!」

「可哀想だったから...妹の代わりで」

「色々あるんだね、でも仲良いしそういう関係もいいね!一緒に寝たりするの?」

「寝たりするよ、抱き合って寝たりもある」

「凄いね...他の騎士団の人に言ったら興奮して大変な事になりそうだ」


ホムラが後日団員に話したら、尊い...って言って訓練にならなかったそう。


「暖かいし柔らかいから寝やすくて、私的には助かるけどね!」

「前世じゃ弟しか居なかったからなぁ、いいなーとは思うね!」

「そうなんだねって、始めてホムラの事聞いたかも」

「そう言えば俺の事あんまり話して無かったかもね」


ホムラは外に手を振りつつも、こちらにそう言って言葉をかえして来てくれた。


「俺は前は女子高生でさ、皆んなでワイワイやるのが好きでね、でも誰かに押されて車に引かれて死んだんだよね」

「私もそう、まさかあの時の女子高生でホムラかも!?」

「助けようとしてくれた、男の高校生ぽいこアオだったの!?」


そう2人とも今頃気が付いたんだよね、でもこうやってお話出来て幸せだから良かったのかもしれない。


「後は大通りをゆっくりUターンしてまた王城に帰りますので、ゆっくりなさってくださいませ」

「はーい」

「分かりました」

「ホムラのおかげであんまり緊張しないで済んだよ、ありがとう」

「力になれたのなら良かった!」


今日はこれで終わりだといいなぁ。


「勇者様!!こっちみてぇー」

「可愛い!」

「勇者様!!」

「あはは」

「ファンサービス旺盛だね!」

「やっておいた方がいいかなって」

「凄い!花火だ!」

「綺麗」

「そう言えば勇者様方」

「はい、何でしょうか?」

「この後パーティなので、戻ったら用意しておくように言われておりましたので」

「パーティ...」

「俺は楽しみだよ!ダンスとかやるのかな?!」

「私踊った事無いんだけど!?」

「俺も無いよ?」

「ホムラは陽気だねー」

「何とかなるよ!」

「本当かなー」


結局パレードで終わりだと思ってたのに...パーティまで...でもホムラとか居るなら何とかはなりそうだなーって思ってきた。

ホムラの存在は私の中で段々大きくなり始めてきて居るのかもしれない。


「着きましたよ」

「運転手さんありがとうございました!」

「ありがとうございます!」

「では早いですがアオ様とホムラ様パーティに行きますよ!」

「セリア分かったわ!」

「はーい」


こうしてパレードを終えて少しホムラと仲良くなったの。

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