第66話 アオは人々の前に出る

私が異世界に来てから7ヶ月と1週間、ついに本格的な戦争が始まってしまった。

戦況は拮抗しているって聞いたけど、魔族はあれだけ強いのに拮抗出来てるのは王様の強さが凄いから何だとか、スヘラ女王は未だに戦場には出てきてはいないみたいで、スヘラ女王が居ないのに拮抗してるのは本当は不味いみたい。


「アオ様久しぶりおめかし致しましょうか!」

「久しぶりに緊張するぅ」

「アオまた後でね」

「お姉ちゃんまた後でね」


今日は何をしているかと言うと...。


「勇者様としての正式な初お目見えですからね!今日は他のメイドさんにも来て貰って居ますよ!」

「よろしくお願いします!」


シルバーのティアラに、シルバーの星型イヤリング(刺さないで耳に引っ掛けている)、メイドさん達にお化粧をして貰い、リップで薄いピンク色に、ドレスはシルバーと白を混ぜたような色合いで、ふわふわが段々と付いていてふわふわの部分は水色が薄く入っていて可愛いと思う、というか可愛い!。


「本物のお姫様みたい...」

「アオ様大変似合っておりますよ」

「久しぶりに本気出したわ...燃え尽きた...」

「アオ様!綺麗です!」

「ありがとう皆さん!」


■■■■■


「では今回は!お城の最上階へ行きます!」

「玉座の間が最上階かと思ってたけど違うだねー」

「はい!滅多に使わないんですけど、王様が大事な発表をする時に使われたりしてる、国民向けの告知場所ですね!でも王城は基本貴族しか入れないので、貴族向けに告知した後に、馬車に乗って一般街のパレードに出てき 頂きます!」

「もしかして挨拶とかある?」

「あります!アドリブで大丈夫ですよ」

「そうなの?!」


以外と適当みたいなので安心した...しばらく歩いていると。


「アオっち久しぶり!」

「ホムラ久しぶり...」


ホムラは白いタキシードを着ていてそれでいて、筋肉の浮き上がりがあり、髪はかきあげてていてかっこいい...不思議とホムラを見ると凄い緊張する。


「大丈夫?熱でもある?」

「だ、大丈夫!」


そう言ってホムラはおでこに手を当ててきたから私の心拍数は跳ね上がった。


「恥ずかしいからやめてよ!」

「ごめんて」

「うふふ」

「ははは」


■■■■■


「勇者様方!入場の時間となりました!では!」

「はい!」

「はい」

「見違えましたねお二人共」

「お久しぶりです!メェーニャ様!」

「お久しぶりです」

「あらま、アオ様は完璧にお姫様ですわ!」

「わたくしもそう思いますわ!メェーニャ様」

「はい、私もそう思います」

「ありがとうございます」

「では只今より!勇者様初お目見えとなります!お二人共大丈夫ですね?」

「はい!」

「はい」


■■■■■


ほとんど私達は立っていて、色々お話はメェーニャがやっていたので、私達の紹介までは見られてるだけだったけど...ついに。


「これから神様に召喚されし勇者様の発表に行きたいと思いますわ!まず男の勇者様から!」

「俺の名前は!炎治 焔!絶対にスヘラ女王を倒して見せる!!気軽にホムラって呼んで欲しい!よろしく!!」


歓声と拍手があがる。


「ありがとうございます、では女の勇者様!」

「私の名前は進海 蒼と言います、私は言うことがあまりないので、お願い『クリエイトウォーター』お花の形に変えて!『フライウォーター』」

「凄い...」

「おお!!」


歓声と拍手が一斉に上がり、成功したのだと確信をもてたので良かった...お花は百合のをモチーフにしたけど分かったかな?。


「私は気軽にアオと呼んで貰えたら嬉しいです!よろしくお願いしますね?」

「お二人ともありがとうございました!では〜」


■■■■■


「2人ともお疲れ様ですわね、でもこれからパレードですから!その時にゆっくり2人でお話するといいですわよ?」

「アオ様!ホムラ様!お疲れ様です!では正門前の馬車に乗って行きましょうか!」


こうして勇者としての初仕事の1日が始まりました。


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