第65話 アオは約束をする
「美味しかったね!」
「うん」
「食後のコーヒーは格別です!」
「午後は何する?」
「私が考えて置いたよ!」
「アオ様が?」
「おー」
■■■■■
「まさかのカラーバ教会ですか!」
「そうだよ」
カラーバ教本部、私が2人を連れてきたのには理由が実はあった。
「ようこそおいでなさいました、シィーニヤ様からお話しはうかがっております、どうぞこちらへ」
「綺麗...」
「こんな所があったんですね...本部の教会内には一般の人は立ち入る事が出来ませんから始めて来ました!」
事前にシィーニヤ団長に要望を出して、今日の為に準備していたの、日の光に合わせてステンドグラスが様々な色彩を放っていてとても綺麗。
「こちらが祈りの間です」
「ふぁぁぁ」
「凄い」
「こちらが初代ヘラクス様が勇敢に魔物の軍勢へ立ち向かう図を表したステンドグラスです」
「私も聞かされては居たけど...これは凄い...」
凄い技術で作られているのは分かるけど...今は見るのがとても楽しい...。
「そしてあちらが我らが崇めれる神様です」
「よく分からないね」
「色々な色が混ざったような不思議な感じですねー」
「私もそう思うけど、神様は確か見た人の好きな人に見えるだったよ確か、だからですか?」
「流石は勇者様ですね...そう我らが崇めれる神様は皆に平等に見たいものを見せてくださるのです...だからこそ神様の名前は無く今まで受け継がれて来たのです」
「面白いですね」
「アオ様には面白いんですか?」
「神様は実在はしない世界だからね!」
「そうなんですね!始めて聞きましたよ!」
「でも神様を崇めれる人も居たよ?」
「どうしてですか?」
「何かに縋らないと生きて行けないからじゃない?」
「アオ様は面白い事をおっしゃいますね、縋るというのは悪い事では無いのです、それに私達は神様に縋ってるというよりは、感謝していますね」
「感謝ですか?」
「はい、どんなに辛くても、環境が悪くても神様に願い感謝をすれば、荒んだ心は楽になります、そして知識を望めば自然と私達の所へ集まって行き、平穏を願えば平和になっていくものです、感謝をすれば人々の関係も良くなります、最初はまず感謝からですよ」
「な、なるほど...」
「よく分からない」
私達には分からない何かなのは分かる...。
「あ!あれに行ってもいいですか!?」
「例のやつですね、分かりました」
「アオ様まだ何かあったんですか!?」
「サプライズ上手」
「ふふん!本当の目的は別だったんだよ」
「ではこちらへ、足元お気を付けてください」
しばらく登ると。
「では、私はこれで」
「ありがとうございました!」
「時計塔だったんですか!?来たい場所って」
「カラーバ教会が時計塔管理してるでしょ?だから、シィーニヤ団長に頼んだの」
「ここから眺める景色は綺麗ですね...」
「うん」
「少し壊れてる家もやっぱりまだあるね」
「僕もあの時大変だった、ようやく腕動くようになった」
「あの時は大変だったね...」
「私は王城でお仕事していましたから、直接見た訳では無いので分かりませんけど...でもあんな事をやった魔族は許せません!」
「うん」
「私達も死ぬかもしれないし、だからいっぱい思い出作ろうかなって」
「アオ様が弱気でどうするですか!」
「うんうん」
「じゃあ、約束しましょ!」
「僕も」
「全てが終わったら」
「またここで」
「会いましょう!」
「会お」
「うん...ありがとう皆んな!絶対に3人でここにまた集まろ!約束!」
「ですね!」
「アオ死んじゃダメだよ?」
「お姉ちゃんもセリアも死んじゃダメだよ!」
「じゃあ皆んなで帰ろっか!」
「手を繋ぎながらいこ」
「はい!」
こうして私達は戦争の終わりに再開を約束した。
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