第61話 進海 蒼とSうdesつ
更に追加で出てきた触手はその場に居た全ての人を止める程の驚きを与える姿だった。
「パパ」
「ママ」
「な!何で!魔物が言葉を!?」
小さな火の明かりから見える姿は人型に寄っていて、人間の見た目で言うなら小さな女の子と男の子に見えなくもないレベルなのだ、俺なら間違い無く殺す事は出来ない。
「あーめんどくさいけど私がでないと」
「誰だ!?」
「私はアザス...スヘラ様の家臣...触手使いのアザスだよ...はぁ皆んな何でこんな恥ずかしい物言いしてるんだろはぁ...」
こうして魔族の家臣アザスと遭遇したのだ。
「その触手ちゃん可愛いでしょ?捕まえた人間の女から産まれた触手なんだよ?」
「ゲスが!」
1人アザスに突っ込むが...。
「よろしく触手ちゃん」
一瞬にして触手に潰されたのだ、しかも見ずらいが煙が出ている。
「じゃあ私男の勇者のところ行くからバイバイ」
「待て!」
「うぅ...気のいいやつだったのに...」
そう言ってアザスは触手と共に土の中へ消えて行った。
「パパ」
「ママ」
「遊んで!!!」
「クソ!」
手は鋭い触手で剣ともつばぜり合い出来るくらいには硬く、何よりくらい夜が触手達を見ずらくし、相手は明らかにこちらの居場所を理解している、明らかに不利だ。
「負けるな!こいつらを早く倒して向こうの救援に行くぞ!!亡くなったあいつの為にも!!!」
「うぉー!!」
「皆んなを助けて!お願い!『ウォーターシャワー』皆さん少し時間はかかりますが水を降らせます!持ちこたえてください!」
「分かった!助かる!!」
こうして俺はは水を振らせて多少有利になって行くのだった。
■■■■■
ホムラ視点
「分断された!」
「団長は向こうに居るぞ!」
「副隊長の私が居る!防御陣形!」
「了解!」
「主戦力はあちら側にいる!来るまで耐えるんだ!」
「はい!!!」
「アオっち大丈夫かな...」
そしてしばらく倒しながら耐えていると。
「はぁ...めんどくさい私は勇者を捕まえに来ただけなのに何人も相手しなきゃいけないなんて...スヘラ様家臣以下略...さっき言ったしいいや」
「家臣級魔族か!」
「触手ちゃん溶かしちゃって...」
すると何か発射された気配がある。
「ぎゃぁぁぁぁぁ腕がぁぁぁ」
「大丈夫か!?ぎゃぁぁぁぁぁ」
液体を盾でガードしたのにも関わらず、液体が触れたところから強い刺激臭を伴いながら、腕を肉を焼いていく、そして助けようと無我夢中で触った仲間も液体のせいで溶かされていく。
「何とかして避けるのだ!触れたら終わりだ!」
「じゃあそろそろ始めよ?ダルいけど」
■■■■■
アオ視点
「かなり倒したな!後は触手の壁を壊すぞ!」
「オラぁ!」
「アオ嬢のおかげで皆んな楽に戦えました、松明はギリギリでしたがね、アハハ」
「すみません!松明の事まで考えてませんでした...」
「とりあえず倒しやすくはなったので、助かりましたよ」
はぁ、ミスをしてしまった一歩間違えたら終わりの状態なのに...。
「また地面が揺れてる!?何だ?」
「え?こちらは揺れてませんよ?」
「アオ嬢逃げ」
「え?」
そして俺は触手に地面に引きずり込まれた。
■■■■■
「何これ...」
俺の服が溶かされ始めていたのだ、触手が俺の体を這いずり回る気持ちが悪い...。
「え?何」
明らかに触手に遊ばれている、女性達の声が聞こえたのだ。
「コロ...シ...」
「...」
骨もちらほら見える...怖いよ...ホムラ...皆んな...助けてよ...。
触手が俺の身体の中へと...そして意識は飛んだ、そして白いユリの花が散って行く。
■■■■■
ホムラ側
「触手の壁から音が聞こえる!!皆んな!」
「後少し耐えれば俺たちの勝ちだ!」
「めんどくさいね!!何で早く死なないの!?」
耐えれば俺たちの勝ちだ!アオも待っていてくれ!。
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